簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

備中の小京都(JR乗り潰し・伯備線)

2016-10-14 | Weblog
 「備中高梁」の駅西口から1キロほど離れた市街地に、高梁川に流れ込
む紺屋川が有る。
かつてはお城の外堀の役割を果たしていた川は、今では河畔の桜や柳が
美しい町の観光名所の一つとして再備されている。



 川を挟む通りには、岡山県の文化財に指定されている、「高梁キリスト教
会堂」が有る。明治22年に建てられた擬洋風建築で、切妻屋根を持つ木造
平屋建ての県下最古の教会堂である。
屋根の上の特徴的な鐘楼は、昭和になって付け加えられたものだと言う。



 その前には「有終館跡」が有る。
江戸時代に松山藩により開設された学問所で、明治4年に廃校になるまで
多くの人材を育ててきた。そんな一人が後にここの筆頭教授に任じられ、更
に藩政改革の立役者となる山田方谷その人である。



 通りやその周辺には、平入りの白壁造り、二階には虫籠窓や格子窓を構
えた江戸から昭和初期にかけて建てられた町屋などが有り見どころの一つ
になっている。



 頼久寺近くの石火矢町は、藩政時代の武家屋敷が今も残る通りで、電柱
のない町並みは懐かしい日本の原風景を見るようで県のふるさと村の指定
を受けている。



 余り広くない路地の両側には白壁の長屋門や黒瓦を乗せた土塀が続き、
当時の格式ある門構えを今に伝えている。
そんな屋敷の一つ「旧折井家」は公開されている。

 町中には「県庁の星」、「バッテリー」や「男はつらいよ」など映画やテレビ
のロケ地もたくさんあり、そんな場所もゆっくりと見て回りたい町である。(続)



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