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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

田倉牛神社(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-03-11 | Weblog
 吉永にはもう一つ忘れてはならない場所が有る。
山陽本線の列車が吉永駅に到着する少し手前(2キロくらい)、車窓右手の山裾に
小さな鳥居を目にすることが出来る。
普段はまず人の姿を目にすることもない神社の境内だが、この日ばかりはお参り
の人々で狭い境内が賑わいを見せる。



 毎年正月5日に恒例の「初大祭」が開かれる「田倉牛神社(たくらうしがみしゃ)」
で、地域では「牛神さま」として親しまれているところだ。
 ここには一般の神社に有るような本殿とか拝殿と言われる建物はなく、お参りの
人々はご神体の石造りの牛が鎮座する神座と言われるところに向かい願をかける
のであるが、その参拝方法が珍しい。



 参拝・祈願する人はまずお供え用の牛馬像を用意し、それをご神体の鎮座する
牛塚(神座)に奉納して祈願する。
この時、牛塚から奉納され既に神性が宿っているとされる牛馬像を一体お借りし
て持ち帰り、自身の身の回りでお祀りする。



そうして、大願成就したときや息災で迎えられたお正月などにはお礼参りをするの
だが、この折には、持ち帰った牛馬像とお礼として新たな牛馬像を用意して奉納を
すると言うものである。





 このようにお礼は「倍返し」するわけであるから、神座に積み上げられる牛馬像は
年々増え、今ではその数30万体とも言われている。
元々は農耕に使う牛馬の病気平癒を願う行事が、一般に伝わり、商売繁盛、五穀
豊穣、家内安全、結婚や就職、入学の願掛けへと広がったものとされている。(続)



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