簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

斗南藩士 上陸の地(JR乗り潰しの旅)

2013-10-18 | Weblog
 折り返しの列車が出るまでにはまでに1時間以上も有り、その間で少し町
を歩いてみることにする。
駅前にはバス停も有り、タクシーも停まっている。
ロータリーの中央には、モダンなモニュメントも建っているし、左程大きくは
ないが新しそうなホテルも建っている。



 思い描いていた下北の終着駅のイメージとは少し違うことに驚きながら、
駅前の通りを右に進み駅を回り込むように15分ほど歩き、その裏手に出て
みる。途中行く先に見え隠れする山は、下北のシンボルと言われる釜臥山
(970m)であろうか。山頂のこぶが特徴的な山姿である。



 港の脇に名産のホタテを売る店が有り、その前をさらに進むと、いい匂い
を放つ濃いピンクの花に囲まれて碑が建っている。
碑には「斗南藩士 上陸の地」と書かれている。



 ここは、明治新政府から許され、新しい藩庁の置かれた田名部の地に、
新潟港から海路、蒸気船で移住してきた旧会津藩士とその家族あわせて
1800名が上陸した地である。



 碑は「ヒバの原木」に刻まれ、むつ市の花「ハマナス」と、会津若松市の
「アカマツ」に囲まれ、会津鶴ヶ城の石垣の石を使って作られている。





 港に近い町中の路地には、閉店した小さな飲み屋さんが幾つも、看板を
上げたまま残されている。
駅前の通りには古めかしい旅館の姿も見える。
かつては小さな町ながら、10軒以上も旅館があったと言う。



 その昔は軍港として、また大湊海軍航空隊が、現在は海上自衛隊大湊
地方総監部が置かれ、「自衛隊さんと漁師さんで繁盛した・・・」らしいが、
今はその勢いは失せているように見える。(続)




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