昨年の春、室戸を巡った折には後半雨に祟られた。
気温も上がらず、海から吹きつける強い風に悩まされ、寒さにうち震えながら歩いた。
おまけに早々に足を痛め、何とか我慢をして歩き続けたものの、己の限界を知り途中で
屈辱的なリタイアも味わった。
その年の暑い夏は、9月に入っても収まる事を知らなかった。
残暑と言うよりも、真夏の猛暑の続きと言って良い程に、気温35度前後の日々が続いていて、
アスファルト道を歩く体感は、それを遥かに超えているようにすら感じられた。
野市の28番・大日寺からスタート、高知の町中を抜け、窪川の37番・岩本寺まで、汗まみれに
成りながら歩いた前回の遍路、あれから半年以上が過ぎている。
今年はどうであろうか?
何とか良い時候に巡り会えないものかと、色々日程をいじっては見るが、所詮は自然の
巡り合わせに抗う事が出来る訳も無い。
身を委ねるしか術もないので、何時から始めても良さそうなものを、それでも何だかんだ
と計画に思いを巡らせている。

そして今回。
朝晩は多少の肌寒さを感じるものの、昼間の気温は暑からず寒からず、歩くには丁度良さ
そうになった4月の半ば過ぎをスタートの日に決めた。
現地の週間予報によれば若干曇る日は有りそうだが、幸い雨マークは見当たらない。
最低気温が10度前後で、最高気温も20度前後とこれなら申し分ない。
足摺から宿毛へ、五泊六日の日程を決め、岡山から土讃線の特急「南風」に乗り込んだ。
目指すはその出発地、窪川である。(続)


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気温も上がらず、海から吹きつける強い風に悩まされ、寒さにうち震えながら歩いた。
おまけに早々に足を痛め、何とか我慢をして歩き続けたものの、己の限界を知り途中で
屈辱的なリタイアも味わった。
その年の暑い夏は、9月に入っても収まる事を知らなかった。
残暑と言うよりも、真夏の猛暑の続きと言って良い程に、気温35度前後の日々が続いていて、
アスファルト道を歩く体感は、それを遥かに超えているようにすら感じられた。
野市の28番・大日寺からスタート、高知の町中を抜け、窪川の37番・岩本寺まで、汗まみれに
成りながら歩いた前回の遍路、あれから半年以上が過ぎている。
今年はどうであろうか?
何とか良い時候に巡り会えないものかと、色々日程をいじっては見るが、所詮は自然の
巡り合わせに抗う事が出来る訳も無い。
身を委ねるしか術もないので、何時から始めても良さそうなものを、それでも何だかんだ
と計画に思いを巡らせている。

そして今回。
朝晩は多少の肌寒さを感じるものの、昼間の気温は暑からず寒からず、歩くには丁度良さ
そうになった4月の半ば過ぎをスタートの日に決めた。
現地の週間予報によれば若干曇る日は有りそうだが、幸い雨マークは見当たらない。
最低気温が10度前後で、最高気温も20度前後とこれなら申し分ない。
足摺から宿毛へ、五泊六日の日程を決め、岡山から土讃線の特急「南風」に乗り込んだ。
目指すはその出発地、窪川である。(続)



