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a trip to Nara ―museums & ruins 2

2015-05-30 | trip
高松塚古墳の壁画を参考に再現した、飛鳥時代の衣装
明日香村埋蔵文化財展示室

 飛鳥資料館前の県道124号を西へ向かうと、雷丘(いかづちのおか)交差点に出ます。左折して少し行くと左手に「あすか夢の楽市」という小さな産直市場があります。広い無料駐車場があり、明日香村埋蔵文化財展示室はお店に隣接して建っていました。
   
展示の仕方も子供向けな、手作り感のある地元の小さな博物館といった感じがしましたが、今、同時代史料として重要視されている木簡が展示してありました。近くに日本書紀の写本もありました。『日本書紀』も『古事記』もオリジナルは残っておらず、最古の写本でも「綴じ本」です。文字の普及が天武天皇の時代(600年代後半)以降で、まだ紙は当時相当な貴重品だった頃、700年代初期に完成した記紀が和綴じ本ではなく、巻物だったのでしょう。
 木簡の中で一番多いのが荷札木簡ですが、役人が書類として使っていた戸籍や万葉歌を綴った木簡もありました。とても薄い木簡もあったので、紙に似せて薄くスライスしたのかと思っていたら、不要になった文面(あるいは絵)を消すのに、表面を薄く削った削りカスなのだそうです。
   
左画像奥に文化財展示室と夢の楽市。右画像は水落遺跡にいたカエル

駐車場を挟んだ南側に、若かりし中大兄皇子(天智天皇)が造ったとされる漏刻(水時計のこと)の遺跡、水落遺跡があります。飛鳥資料館に漏刻の構造が細かに説明してありましたが、よくわかりませんでした
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