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a trip to Nara ―museums & ruins 5 final

2015-06-05 | trip
平城宮大極殿 奈良市

 国道24号線を平城宮跡に向かって北上。奈良市での宿は、平城宮跡の西隣にあるかんぽの宿奈良。奈良公園方面の方がたくさん宿泊施設がありますが、こちらは静かで広い大浴場の温泉があるのが魅力でした。客室は3階までですが、階段を頑張って4階まで上ると、奈良盆地が見渡せます。夜にはライトアップされた大極殿も見えました。
   
 翌日の朝食後、散歩がてらに朱雀門まで歩いて行きました。平城宮の敷地内は、今や湿地帯めいて草花と鳥の宝庫となっていて、散歩にはもってこいでした。駐車場(無料)まで来ると、北側に遠く大極殿が見えます。朱雀門から大極殿までは約800mもあるそうです。
 
 駐車場の出入り口近くに、平城京歴史館があります。入館料500円もしますが、せっかくなので入りました。外に復元した遣唐使船が置いてありました。全長30mある立派な船です。館内から船の甲板に出ることができます。今まで立ち寄った博物館や資料館と違って、遺物の展示はなく、歴史上の著名人とせんとくんを使って、平城京の時代のことを解りやすく説明する施設でした。何だか修学旅行生向けだなと思いましたが、700年代をよく知らない自分にとっては手っ取り早くイメージすることができました。最後に入ったシアタールームは、まるで自分がドローンに乗って見ているかのような気分で、当時を復元したCGで平城京の町を見ることができて、楽しめました。
   
  
 平城宮跡敷地内の北西角に平城宮跡資料館があり、北側に駐車場入口があります。平城宮敷地内の施設と駐車場は、全て無料です。資料館には発掘された遺品やそのレプリカや復元品などが展示してあり、当時の生活が垣間見れる木簡もあり、新しい発見もありました。思えば、それまでは古墳にしろ博物館の出土品の遺品にしろ、天皇家や貴族豪族の宝飾品または祭祀品や武器などでした。この資料館には、当時の貴人の生活や役人の仕事が垣間見れるような史料が数多く展示してあり、古代人の生活感を感じ取ることができました。
   
特に、落書きのような絵が描いてある木簡や呪いの人型なんかを見ていたら、およそ1300年も前の古代人がぐっと身近に感じられてきました。
 また、無粋な話ですが、昔のお城のような史跡へ行くと、どうしてもトイレはどうしていたのだろうと疑問に思ってしまいます。今まで見てきた博物館や資料館に、便器の欠片らしきものは展示してありませんでしたし。そんな懸念もこれで解消しました。↑右の画像は、平城宮で見つかった排泄物です。一緒に出土した木の棒は、お尻を拭きとるのに使用したものだそうです。3本一束になっていたものが多かった、と説明を受けました。やぁ~これは痛そうです
発掘していると、結構たくさん出てくるのだそうです。発掘する人も大変ですね。
  
大極殿の高欄から見た朱雀門。遺構展示館入口。宮内省の復元。
 資料館から歩いて第一次大極殿へ行きました。とにかく大きい。ぐるっと塀に囲まれていますが、本当は塀ではなく回廊だそうで、後々回廊も復元する計画だそうです。何百億とかかるのだそうですが、なんと国税だそうです。そういえば、ここは文化庁管轄。国税で賄ってるから全て無料は当たり前ですね。日本国民来なきゃ損です。
 平城宮の北側の道路を東に行って大極殿の裏を過ぎると、遺構展示館というのがあります。発掘した状態が保存され、見学できる施設です。野外の宮内省があっただろうと推測される場所に、役所の建物が復元されていました。館内には、説明を読まないとわからないような、柱の跡や礎石などがありました。
   

 見学に結構時間を割いてしまったため時間が押してしまい、遺構展示館も足早に見ただけになってしまいました。庭園などもあったのですが、先を急いで奈良町の元興寺へ向かいます。
   
 世界遺産元興寺は、飛鳥時代に蘇我馬子が建立した法興寺が、平城京遷都に伴って移転したお寺です。拝観者は、お寺の駐車場に無料で止められます。拝観料は500円。受付でお寺の見どころを早口で説明してくれます。聞き取れたのは、瓦のこと。本堂の裏に回ってみてください、ということだったので見てみました。色が変わっている瓦が、飛鳥時代の古式瓦だそうです。魚の鱗のように綺麗です。お寺の資料館もじっくり回ると結構時間がかかります。若者観光客向けの「ならまち」は、週末にもかかわらず天候が良くなかったせいか、想像と違って余り賑わっていませんでした。
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