手前と奥に樹齢300年の紅梅があります。幹周り2メートルです。中央の台が、「菅原道真の腰掛石」です。
樹齢300年の紅梅がある桜井市初瀬・與喜天満神社御旅所を訪ねました。
この御旅所は、長谷寺参道の中ほどにあり「菅原道真の腰掛石」があるのです。
鳥居の周りの紅梅は、咲き始めです。
まずは、天神山(与喜山)與喜天満神社の境内を目指します。
与喜天満神社は天神山の南西麓に鎮座し、天神山の登山口でもあり創祀は鎌倉初期。神社名の通り、菅原道真を祀る天神さんです。
ここ2~3日でほころんだ鳥居周りの紅梅が、優しい色で迎えてくれました。
幅が広い自然石の階段を登ります。杉の枯れ枝や種子が落ちています。
かなり高台にあり、登る途中の北西には長谷寺の本坊あたりが見渡せます。
10日前に積もった雪がまだ日陰に残っており、山の深さが窺えます。
拝殿左右の樹齢100年ほどの梅の木にはしっかりと苔が付いていましたが、まだ蕾は硬いようで・・・。
拝殿前には白梅が2、3輪ほど、蕾が脹らんでいただけで・・・。まだまだ蕾がほころぶ様子はないようです。
参道の横に「與喜天満神社御旅所」があります。
さて、参道に戻り、西国三十三ヶ所番外の法起院近くにある「與喜天満神社御旅所」に向います。
石の柵に囲まれた中に樹齢300年の2本の紅梅がありました。太い枝の樹皮にはノキシノブが生え、幹にデコボコのコブを作って成長の苦節を示しています。
さすが300年の樹齢です。枝にはノキシノブが生えていました。
奥側にある古木は幹周り2m、樹高7.3m。手前側は幹周り1.7m、樹高9.6m。いずれも淡紅色中輪の八重咲きで、結果率は極めて低いとされています。
遅咲きで3月中旬のなたね梅雨の頃に咲くとかで、「泣き梅」と呼ばれているとか。
花の寺・長谷寺の桜も見事です。全山ピンク色に染まります。この頃に、この梅も咲くのだろうか・・・。
さてどんな八重咲きなのか・・・桜の咲く頃に寄ってみることにしょう。
腰掛石は本当に道真が休む時に腰掛けたものなんですか?
知りませんでした。でも、長い石段!疲れそうですね。
「泣き梅」とは可哀相。青空のもと馥郁と香を放って
咲いてほしいものです。
淡紅色の花がこの大木いっぱいに咲いた時はみごとでしょうね。
菅原道真といえば梅。九州の大宰府の梅も有名ですが、こんな大きな梅はなかったような気がする。