昨日は、名張市総合福祉センターで催された「夏見廃寺 創建1320年祭 大津皇子の夢 万葉の夢」において、
万葉うたいびと・風香さんの『大伯皇女の嘆き〜斎王として姉として』の歌物語を聴きにいった。
いままでの万葉歌とは異なり大津皇子と大伯皇女の万葉歌を物語として構成され、歌と語りと映像を組み合わせた内容の濃いものでした。
次々と、万葉歌の世界を新しい取り組みで、紹介される風香さん・・・・。
これからの活躍にますます期待されます。

▲万葉歌・歌物語

▲上野誠・奈良大学教授の万葉歌講演会にて。古代琴演奏家・中濱純子さんとともに・・・


▲万葉の歌・音楽祭の前に訪ねた「夏見廃寺資料館」

▲夏見廃寺跡

▲資料館の展示・一部
「あかときつゆ」は大伯皇女が、最愛の弟のために
何もしてあげられない口惜しさ、歯がゆさ、切なさ、すべてこめられた一首だと思います。
露に濡れながら、大伯皇女は辛い思いで大津の背中を見送っていたことでしょう。
風香さんはどんな物語に仕立て上げたのでしょう。
1時間30分の万葉歌謡でした。
遠くは、札幌から来られている方もおられました。
風香さんも大伯皇女と大津皇子の万葉歌から入られたそうです。
今回はこの二人の悲恋を原文と意訳を現代人にも解り易い歌として紹介されています。そして映像を加えてよりわかり易い工夫がされていました。
京さんは風香さんのCD・DVDをお買い上げ頂き、既に歌声はご存知でしたね。
詳細は下記の風香さんのHPをお訪ね下さい。
http://manyo-utaibito.jimdo.com/(万葉うたいびと・風香HP)
こうしてなんとかコンサートを終えることができましたのも皆様のお力添えのおかげだと感謝しております。
ありがとうございました。
お疲れ様でした。
イベント始まる前に夏見廃寺跡と展示館に寄ってきました。発掘された方形三尊塼仏が石位寺の三尊石仏と似ていて・・・感動の連続でした。
この夏見廃寺跡に佇むと・・・意柴沙加宮跡もこんな形であったのだろうか・・・と創造なんかして・・・。
気がついて下さって嬉しく思います。
私も今回の歌作りの為に何度か夏見廃寺に足を運びました。
時代背景が同じ白鳳期とあるだけに塼仏はじめ出土遺物も見入ってしまいますね。
ちなみに夏見廃寺の発掘調査報告書では更に詳しく出土遺物を知る事ができ、当時の思想なども見え隠れした私でした。
名張にいながら桜井を感じる。
もしかしたら私は額田王に遣わされたのでは、、、とも思っています(笑)
国史跡の決め手となった須弥壇セン仏の文字センに記された「甲午年□□中」(西暦694年)に当たるからとか・・・。この年は持統天皇が藤原京へ遷都とした年。
復元金堂にも圧倒されました。
館内の展示品ひとつひとつを説明頂き、長谷寺の銅版法華説相図や山田寺、法隆寺と・・・次々となじみのある言葉が出てきて・・・名張・夏見とは縁深いものを感じました。
泊瀬朝倉宮と昌福寺(夏見廃寺)の斎宮としてのつながりと・・・深く関わっているのですね。
今回のコンサートでの新企画・・・風香さんの並々ならぬ力の入れようが解りました。