東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えて 反(かえり)見すれば月傾きぬ
--------東野炎立所見而反見為者月西渡------
東の「かぎろひ」のあけぼののほのかな光を軽皇子に見立て、西の地平線へ沈もうとしている光を軽皇子の父で27歳の若さで亡くなった草壁皇子(父 天武天皇、 母 持統天皇)に見立て、追慕しているのではとも言われてます。
歌の舞台である「阿騎野」は、ここに軽皇子の父、草壁皇子が、生前好んで狩にきたという追憶の地である。
柿本人麻呂にとっても草壁皇子を偲ぶ思い出深い所であったはず。
人麻呂はこの地で「草壁皇子の亡霊」を見たのではなかったか・・・・。
「かぎろひ」とは、かげろう、夜明け方の光。この光の中に草壁皇子の亡霊を見たのでは・・・。
・・・なんて、想像したくなります。
そんな「かぎろひ」・・・明け方の光を見たくて、「阿騎野」へ。
宇陀市大宇陀区本郷・・・枝垂れ桜の「又兵衛桜」で有名なところです。
行きつけのヘアーサロンの親戚が住まわれる自宅前から、この「かぎろい」が絶景だと聞き、早速、訪ねた。
午前4時半、起床。5時過ぎに到着の予定で車を飛ばす。
日の出は5時36分。
5時10分到着。既に稜線は赤く色づいている。
本当の「かぎろひ」の色は、もっと赤いはずだ。11月以降から12月にかけて多く見られるという。
まあ、今回は、下見を兼ねて・・・リハーサル撮影ということで・・・。
▲5:16 夜明け前・・・もっと赤くなればいいのですが・・・・。11月~12月にならなければホンモノの「かぎろひ」は見られないのかなぁ。
▲5:42 左の山の向こう側に日が昇りました。
▲6:13 逆光で撮りました。墨絵の世界です。雲海があれば、もっと神秘的になると思われます。
また、チャレンジします。