一昨年入手した、萱(かや)に寄生した『南蛮煙管(ナンバンギセル)』。
このナンバンギセルは、1年生の寄生植物で、葉緑素を持たない不思議な植物です。茎と花だけが、ニョッキリと生えます。
花は下向きに咲き、その花姿から「思草(おもいぐさ)」とも言われています。
何年か前、「明日香・石舞台前の広場」のススキの根元で・・・また「宇陀郡曽爾村・曽爾高原」のススキの根元で、見たことがあります。
ナンバンギセルは、イネ科、カヤツリグサ科、ショウガ科などの単子葉植物の根から養分を奪い取って成長します。
花が終わった後に種子ができ、その黄色の胞子のようなものが寄主の根に付着して発芽します。
ということで、本当にミョウガに寄生するのか・・・。試してみることにしました。
昨年秋、空き地からミョウガを採ってきてプランターに植え込み、ナンバンギセルの種子(胞子)を、ミョウガの根元に降りかけました。
また、昨年生えていた茅(カヤ)の根元にも、しっかりと種子(胞子)を擦り込みました。
「ミョウガ」と「カヤ」・・・それぞれの新芽が出てきました。さて・・・無事に寄生に成功するか・・・・楽しみです。
▲「茅(カヤ)」に新芽が・・・・。そして「茗荷(ミョウガ)」も新芽が・・・。果たして、ナンバンギセルが寄生してくれるか・・・。
▲去年のナンバンギセルです。右は、曽爾高原で見たものです。
この「カヤ」に生えていたナンバンギセルの黄色い胞子を根元に降り掛けたのですが・・・・。さて、うまく寄生してくれるでしょうか?