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いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

このごろの世相 (第27編)

2005年07月23日 16時24分22秒 | 娘のエッセイ
 あのお立ち台と派手なボディコンで一世を風靡した”ジュリアナ東京”が閉店し
た。けれど、ジュリアナを遊び場としていた女の子達「また、他を探すだけ」と、
至って淡白かつ元気である。

 ところがこんなに元気な女の子達も、仕事社会というカチカチの世界のなかで
は、すっかり元気をなくしてしまった。『セクハラ』という言葉の出現で、一時あ

んなに自己主張していたワーキングウーマン及びワーキングウーマン予備軍が
今、哀しい悲鳴をあげている。

 会社の面接。そこでは平然と”ポケベルの番号を教えて”とか”彼氏いるのか”
とか ”制服のサイズがないから痩せてくれるか”などという、おぞましい質問
がなされているのである。

 そのうえ就職したらしたで、宴会の度にホステスに変身させられる(それはま
だいいほうで、私の知人には宴会で水着姿にさせられた女の子もいる)などと

いう現実が待ち受けていたりもする。それなのに多くの女性達は、それらと戦う
すべもなく、ただ黙ってその場を去ることしかできない。

 最近、”コギャル”などと言って女子中・高生の行動が話題になっている。
ブルセラショップでおこずかい稼ぎをする子。テレクラで知り合った男性に洋服
や小物をかってもらう子たち。

 そういう現象に世の大人達は眉をひそめるけれど、そういった知恵? を少女
達に与えたのは世間であり、大人達である。

 彼女達の行動は、褒められたものではないけれど、この自由奔放さ、大胆さ、
したたかさには感心させられる面もなきにしも非ずと言った気がする。

 彼女達なら、こんな時代でもしたたかに強く乗り切っていけるだろう。十代の
少女たちのそうした世渡り術を少し分けてあげたい。

 駅で紺色のスーツをみかけたり、新聞で彼女達の苦戦ぶりが報道されるたび、
そう思う。

 負けるな、ワーキングウーマン予備軍!
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