いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

折りこみ都都逸

2017年06月22日 10時07分33秒 | 兎に角書きたいの!
 今年新年会の折、上野で古書展を開催していたのでぶらりと店内を巡りあれこれと眺めていたところ1冊の本が目に止まり買い求めた。「新編どどいつ入門」なる本である。

 2005年12月に出版されたものであり当時、NHKラジオ第一で「文芸選評・折込どどいつ」を放送していた中道風迅洞氏の著である。

 折りこみ都都逸は、7・7・7・5の四句の最初の音をつないでひとつの言葉になるように読み込んで四行詩を歌うもので以前は良くやっていたものである。その四行句にふと引かれ詠み紐解いている。そのなかからいくつか引いてみる。

 1 よこはま
   
   夜のそよかぜ
   心地がよくて
   肌に新緑
   巻いて寝る     木村治子作

 2 ものほし

   燃えた一夜の   
   のこり火消して
   干した布団に 
   しなう竿      秋山ふみ子作

 3 ゆきどけ

   ゆうべしたこと
   きれいな雪の
   どこに隠せば
   消せるやら     河口さざなみ

 4 ここここ
 
   恋の始まり
   紅茶にケーキ
   恋の終わりは
   コップ酒      森 錠次

 5 ケイタイ

   ケーキ屋さんへと
   言ってた娘
   タコに惚れられ
   いま寿司屋     岩田寿男

 なかなかと風流でおもしろいものである。これならば何処でも何時でも出来そうだがいざ詠んでみるとチョッとやそっとでは出来ない。短歌や俳句などに秀でている人は指折り数えずとも言葉が出てくるらしい。

 頭の体操に日記風に出来たならいいな~と思っている。鍛錬しないことには何事も進まない。少しずつ関係書を読み知識を蓄えたいと思っている。
コメント
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