[お笑い江戸名所」展

　昨日、地下鉄明治神宮駅下車し「太田美術記念館」に於いて、「お笑い江戸名所～歌川広景の全貌」を鑑賞した。鑑賞の目的は、江戸時代以前の日本人の歩き方は「ナンバ歩き」だったということを耳にしその確認のためであった。カメラのない時代でありナンバ歩きを確認するには絵画特に浮世絵しかないということである。
　展示品の中で「湯嶋天神の台」の絵にそれを見ることが出来た。舞台は江戸・湯島天神の境内。不忍池が見える高台の風光明媚な地。そばの出前をしている男が犬に足をかまれ、侍の頭にそばををぶちまけてしまう。ずっこけてしまった侍をお供の者が見て大笑い。の構図で絵の中の侍の歩行姿そしてお供姿がナンバスタイルである。そのほか2点ほどナンバスタイル構図の絵があった。一般的には、飛脚の姿が典型的にナンバスタイルで描かれている。会館の地下には手ぬぐい専門店が店を開いている。手ぬぐいなどの写真はパンフレットからのものである。