苦悩を 突き抜けて 歓喜に いたれ。
「解説」ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770頃~1827)
今や年の瀬の代名詞ともいえる『交響曲第九番』。作者のベートーヴェンは、幼いころから家庭環境に恵まれず、若くして持病の難聴が悪化するなど、多くの苦悩を抱えていました。
ベートーヴェンがシラーの詞『歓喜に寄す』に感激して曲をつけようと試みたのは20歳代のころ。音楽家として致命的ともいえる耳の病に絶望を感じながらも、強靭な精神力で創作活動を続けました。そして約30年の時を経て、第九はついに完成、名曲「歓喜の歌」が生まれたのです。
第九の誕生は、まさに苦悩を突き抜けた歓喜でした。そしてこの言葉は、彼の生涯そのものです。
負けても終わりでない。やめたら終わりだ。
「解説」リチャード・ミルハウス・ニクソン(1913~1994)
じんせいにおいて何事かに失敗しても、またチャレンジすればいい。長い人生ではゆっくりと、しかしやすまず着実に歩めと、先人は教えています。ニクソンはアメリカの第37代大統領。ベトナム戦争の終結など、時代の大きな転換期を担いました。