いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

弘道館記・一張一弦

2014年08月10日 11時03分26秒 | 心に留めた言葉
 郷里水戸へ墓参の折兄妹夫婦が集まり父母、亡くなった姉妹、縁者などなど尽きない時間の語り合いだった。書道をやっている妹がこれ良ければ持っていってと「ホタテ貝」に弘道館記を表現(写真)したものを贈ってくれた。「弘道館記」の本文908文字を縦6㎝×横6㎝のホタテガイ2枚に墨で記したのである。兄は二人の子供に弘と道の文字を入れて命名した。

 「弘道館記」 弘道とは、何ぞ。人、よく 道を 弘むるなり。道とは、何ぞ。天地の 体経にして、生民の、須臾も 離るべかざるものなり。弘道の館は、何のために 設けたるや。恭しく惟みるに、上古、神聖、極を立て、統を垂れたまひて、天地位し、万物育す。その……(弘道館記は1838年徳川斉昭の名で公表された)。

 ホタテ貝に記された「一張一弦(いっちょうーいっし)」は、『礼記』にある孔子の言葉で、厳しいだけでなく時には緩めて楽しむことも大切である。
 弘道館は「一張」、偕楽園が「一弦」として、文武修業の場である弘道館と修業の余暇に心身を休める場である偕楽園は、一対の教育施設として1841年水戸藩主徳川斉昭によって創設された。
                   
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