いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

幼子の心の内

2009年10月24日 07時59分05秒 | 兎に角書きたいの!
 娘からは毎日孫達の生活状況などを記述した写メールが届く。昨日は孫娘のことで写メールが届き感嘆する内容であった。

「今日は待ちに待ったよみうりランドへの遠足!
 おやつに配られたお菓子袋、お友達はほとんど空っぽで帰ってきたのに、一つしか食べないで持って帰ってきた愛ちゃん。
 聞いたら、「おみやげにしたくって!」と。
おやつにと弟に、帰ってきたパパとママにもお菓子を分けてくれた優しい愛ちゃんでした。」

と言う内容であった。親は同行しない遠足であり自分の判断でお菓子を残してきたのだろう。

 孫娘は4歳。私の家に遊びに来ると家に上がるとすたすたと仏壇の前に行き手を合わせるのである。これには驚いた。親がする姿を見ていたのだろう。そして2歳になる弟も仏壇の前で手を合わせている。

 娘が小学校時代に担任の先生に泣かんばかりに感謝され手紙を手渡されたと母親は語る。それはクラス内の席替えのことで、ある人と一緒の席になるのが嫌だと言ってなかなか席順が決まらなかった。そこで娘が「私が一緒になります」と言い事なきを得た。それに対する先生の感謝の気持ちを記述したものであった。

 人の心はこのように小さいときから徐々に形成されていくのだと改めて認識したところである。子供は親のやることを良く見ているということだろう。家庭内での躾けが有効に機能するという証しだろう。

        愛の感染
    マスクをつけた
    母と幼い息子が
    楽しそうに話している

    ウイルス感染を防ぐ
    厳重なマスクも
    親子の愛の感染は
    防げないらしい

    母の口からあふれる
    笑が息子に移り
    息子の口から
    あふれる笑いも
    母に移っている
  平成21年10月24日付産経新聞掲載「朝の詩」中野区網野久靖氏(46歳)作
コメント
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