いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

外食での楽しみ

2006年04月24日 17時07分56秒 | 兎に角書きたいの!
 昨日、一人で表参道を歩いた。土曜日のせいか若い人、カップルで街路は大
勢の人で溢れていた。あちこちで人の塊があり改めて若い人達の街ということ
を認識させられた。そして横浜へ着いたら何やらホッとした気分になった。兎
に角出歩くのは好きで色々な現象に心が躍る。
 その一つに外食時のお酒である。妻との外食時には必ず常温でお銚子1本を
注文する。お猪口は一つ。まず私が一杯味わって、そのお猪口を妻に差し出し
てお酒を注ぐ。その後は、私が昼のお酒の味を味わうのである。最高の贅沢だ
と思っている。会話も弾むし二人だけの世界に浸ることが出来る。
 ある時お酒を飲んでいる時に、一つの文言が目に付いた。

 『むかし懐かしい
  駅前食堂。五十円食堂として
  スタートした私達です(昭和三十三年)
  「かあさんの手作り料理をお値打価格でお客様に」
  を、”愛”言葉に……
  「かあさん、おなかすいたよ」
  こんな言葉に
  こんな心に
  こたえたい。』      大戸屋 店主
の張り紙に、その当時が思い起こされ定食食堂をあちこちと利用しお世話にな
ったあの時代が思い起こされてきた。概して、食堂のおばさんは心温かな人達
であった。
 この「定食」という言葉に多くの青春が詰み込まれている。もつとも思い出
に残る食堂は、俳優座の真前にあった「六本木食堂」である。ここで食事をし
飲んでわいわいと議論しあった時があった。忘れもしない、仲間に司法試験を
受ける人が居り、その出題と傾向について議論をしていた。当時、よしのりち
ゃん事件があり、その解決の為に「別件逮捕」という方法により犯人を追及す
るということが話題になっていた。そのことから、今回は、「別件逮捕」が、
かならず出題される筈だと我々飲み仲間の意見であった。それが、ズバリ出題
されたのである。
 私には「定食食堂」という言葉には、自分の様々な青春が詰み込まれている
懐かしい響きを持つ忘れがたい古里である。
コメント
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