邦画ブラボー

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「学校の怪談」

2006年07月24日 | ★恐怖!な映画
子供にはお化けが必要
そして大人にも。

「学校の怪談」シリーズが子供たちの
夏休みの楽しみに加わったのが1995年のこと。

同時期に作られた「トイレの花子さん」などをはさみながら
4まで見ているうちに
小学生は中学生になり、
そのノリで「リング」(97年)を見に行き
貞子の洗礼を受け、恐怖で泣きながら映画館を後にしたのだった。

この映画はその後のホラーブームの火付け役といっていいと思う。

電話から女の子の声が聞こえる冒頭がいい。
うるさいな~と電話を取るのは「アカルイミライ」の笹野高史だ。

子供のませた会話にくすりとさせられながら
大人も一緒に楽しめる。
真夏の幻想、もしくは怖い夢のような物語は
最初は遠慮がちに、しかし徐々に加速がついていく。

誰もいない学校って怖いよね
ひと言で言うとこれにつきるんですけど。

野村宏伸ののんびりしたキャラクターも緊張がほぐれて◎

数々出てくるお化けの中で
もっとも傑作なのは、ぶつぶつ文句を言う
「用務員のおじさん怪物」であろう。
子供たちの眼前でグロテスクに変身しながら
廊下は走るわ、人の言うことは聞かないわ・・」と
喋るのが大うけ!!
「理科室の解剖人形」、
「口裂け女」のビジュアルもよく出来ている。

遊園地のような楽しさの中で
人の生死、死者とのつながりもちょっと考えさせるストーリーになっている。

この子たちも今は立派な大人になっているのだろうな。

・・・・・っと思ったら、最近アレコレ言われている
岡本綾ちゃんがじんとくるいい役で出ているじゃありませんか。

*映画の中のイイおんなのこちゃん*
岡本綾:整った涼しげな顔立ち、すらりと伸びた
手足。爽やかな今風の女の子。
もう数ヶ月で思春期にさしかかってしまう。
そんな危うい一瞬を捉えた映像は貴重。
清らかな少女とはこれだ!

監督 平山秀幸
原作 常光徹
日本民話の会
脚色 奥寺佐渡子 撮影 柴崎幸三
音楽 Fuji-Yama 諸藤彰彦 山崎茂之
美術 中澤克巳  

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