邦画ブラボー

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「サンダ対ガイラ」

2004年08月22日 | ★恐怖!な映画
いたいけな小学生達を金縛りにした、
フランケンシュタインの怪獣-サンダ対ガイラ」!

フランケンシュタインの細胞が分裂して生まれたサンダ(いいもの)と、
ガイラ(わるもの・要するに2卵生双生児か?)が、
骨肉相食む戦いを展開します!
その兄弟対決が迫力あるのなんのって・・

「やめろ!もうよせ!」(優しい兄のサンダ)
「うるせえ!」(獰猛な弟のガイラ)、
止める兄を振り払い、悪道の限りをつくすガイラ。

「俺にこれ以上ガタガタ言いやがると、兄貴といえども容赦しねえぜ!」
「馬鹿野郎!何度言ったらわかるんだ。腐りきったお前の根性を叩き直してやる!
それでも止めないなら、この兄の手でお前の息の根を止めるまでだ!」
「なんだとお!」バリッ!ドサッ!ベキベキベキッ!
(筆者勝手な脚本)

かくして、世にもおぞましい怪獣兄弟の戦いが始まるのであった・・・
もちろん、映画では二人は喋りません怪獣ですから・・・

暗い海にひそむ海の怪獣ガイラ・・・冒頭から異様な緊張感が漂っています。
大ダコもたじたじの迫力には誰もが息をのむでしょう。
そして、あまりの唐突で乱暴な展開に、
これは普通の怪獣映画ではないなと不安になるのです。

ガイラの残忍さは予想をはるかに上回る。

逃げ惑う人々をむしゃむしゃと食べてしまう恐ろしい姿に
愉快な怪獣映画を見に来たはずの純真な子供達は
何人腰を抜かしたことでしょう。

ガイラは食人鬼だったのだ!

それまでの怪獣たちに比べて動作が速いのも画期的でした。
でかいガタイで飛ぶように走る姿は、見るものの恐怖をさらに募らせたのです。

東宝怪獣映画黄金期に作られた、
「キングコング対ゴジラ」「モスラ対ゴジラ」「怪獣大戦争」
「地球最大の決戦」など、華のある陽気なシリーズとは一線を画す、
カルトムービーだ。

東宝怪獣映画には他にも、
「フランケンシュタイン対地底怪獣」という、
フランケンシュタインの怪物そのものが出演する珍作もあるが、
衝撃度は比べようがありません。
怪獣映画に興味がない方にも、ぜひこの「サンダ対ガイラ」は見て欲しい!
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (ラブログ三世)
2004-10-08 01:35:12
トラックバックありがとうございました。



こちらからもTバックさせていただきます。

よかったら、また来てください。

返信する
あれえ? (ブラボ~)
2006-07-25 17:56:34
ラブログ三世さんは

どこいっちゃったんだろう??
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やっと「サンダ対ガイラ」見ました。 (ポン太)
2006-09-26 00:01:20
こんばんは。フラバラ以来かな?

やっと、「サンダ対ガイラ」見ましたよ。フラバラの続編でしたが、静と動ぐらい全く違った作風でした。

怪獣映画というよりホラーに近いものがありましたね(笑)。でもオープニングから見せ場の連続で子供も食い入るように見てました(笑)。

しかし、あの終わり方には不満です。あれじゃ前作と同じじゃん。完結編?らしくスッキリとした結末を書いて欲しかったと思います。
返信する
こんにちは! (ブラボー)
2006-09-26 06:44:18
ポン太さん、コメントありがとうございます。



ごらんになりましたか?

出だしから

ホラー風味でしたね。(笑)



終わり方に余韻を残しすぎ?でしょうか・・(笑)

確かに気をもたせる結末のつけ方ですねえ~
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お久しぶりです。 (オタクイーン)
2007-01-28 21:50:02
こちらでもやっと「サンダ対ガイラ」の記事をアップできました。今更正編というのも芸が無いので「海外版」という趣向でご機嫌を伺えればと。
毎度のおバカですがTBさせていただきました。(届いてますか?)
お時間ある時にでもまたご笑覧下さい。
返信する
こんにちは (ブラボー)
2007-01-29 07:08:19
お久しぶりですね。

海外版ですか!それはすごい。
オタクイーンさんって
すごいコレクションをお持ちなんでしょうね。
垂涎・・・

アダルト系のTBが多いので
しばらく承認制にさせていただいております。

反映までしばらく時間がかかってしまい
ご迷惑をおかけしますが
よろしくお願いいたします。
返信する
今でもトラウマ (かたつむり)
2009-11-07 15:34:43
43年前、映画館で腰を抜かした純真な子供の一人です。ガイラの世にも怖い顔、「キェ~オオォ~」「キェッキェッ」という恐ろしい声、迫りくる恐怖感、先日40年ぶりに悪夢にうなされました。それですぐネットでDVDを買ってもう一度観直してみました。大人になって観たら少しは幼稚に感じ、トラウマも消えるかなと思いました。隔年の感はありましたが、あの無気味さは健在。海から出てくるガイラは恐怖そのもの。こんな話だったのかと改めて知りました
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かたつむりさんへ (ブラボー)
2009-11-07 16:44:26
こんにちは!

かたつむりさんも同志なのですね。
私も純真な子供の頃、
たまげたひとりです。
大人になって見ても怖かったです。
そして面白い!

この作品から受けた
影響は計りしれません!
偉大な衝撃作ですね。

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初めまして (A-chan)
2010-11-04 19:37:17
初めまして。
私も「サンダ対ガイラ」は東宝特撮の中で気に入っている1つです。ブラボーさんの脚本、なかなか真に迫ってました。私も、そんな風に兄弟のやり取りを感じてました。

攻撃されるガイラを助けるサンダを見て分る通り、彼らは最初から敵対していた訳では無く、人間に対する価値の違いで争う事になります。

ガイラを手厚く介護するサンダの様子に、彼の「弟」に対する愛情を感じ、温かい気持ちにさせられるだけに後に来る悲劇が際立って感じます。独りぼっちで生きてきた彼らにとって「兄弟」というか「同種族」との出会いは、驚きと同時に喜びでもあったと思いますから。
サンダにしてみれば、人間を襲うのをやめない「弟」の所業に嘆き、ガイラにしてみれば、どうして「兄」は例の2本足の生き物の事になるとムキになるのか分らない。彼らは争いながらも、お互い苦しんでいたに違いありません。そう思うと、この悲しい「兄弟」を作り出した人間の罪深さを痛感してしまいます。

この物語を見て思った事は、人間にとって不死身の肉体なんかより兄弟・同族が仲良く生きていける幸せの方が一番大切なのだという事です。私達もコミュニケーションの輪を広げる為に、色々な人達と仲良くしていきたいですね。
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A-chanさんへ (ブラボー)
2010-11-04 20:01:47
はじめまして。
ようこそお越しくださいました。

なるほど、A-chanさんの深い洞察に
感じ入りました。
確かに二人は最初から敵対していた
わけではありませんね。
人間はとかく人間中心に物事を考えがちで
それは大いに改めるべきだと思いますね。

当時の特撮映画は
派手な見た目の裏に
現代人に対する啓発といいますか
教訓が根底にあり、だからこそ
ひきつけられるのかもしれませんね~~
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