邦画ブラボー

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「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」

2006年07月23日 | ★恐怖!な映画
1945年、敗戦直前に日本に運び込まれた
「フランケンシュタインの心臓」が
広島の原爆によって喪失。

15年後、小動物を襲っては食べる、奇怪な少年が出現する。
水野久美、土屋嘉男、高島忠夫、
ニックアダムスら科学者の分析により、
保護した謎の少年は
原爆によって蘇った
「フランケンシュタイン」だという結論に到達する。
しかし、
「手を切ってみて生えてきたら本物」という、
乱暴な扱いに怒ったのか、
研究所から逃走!
山中で発見したときは巨大な怪物になっていた。

東宝特撮映画全盛期の頃作られた。

みましたよタイトルにひかれてこれを幼少の頃に。

ラスト、猛火の中を怪獣と共に咆哮しながら地底に沈む怪物の姿に
同情の心が沸き起こったのを今でも鮮明に覚えています。

中盤、
ストーリーの脈絡無視でいきなり地底から現れるバラゴンは
人を喰う怪獣ということで衝撃的だったものだ。
目がくるっとしていて顔立ちは愛くるしいが
形勢不利になると地面にもぐりこむのでタチが悪い。

観客がもっとも見たい怪物は、
伊福部昭の音楽と、スローモーションの多用で
ドラマチックに演出されている。

が、
この映画の最大の弱点は
その怪物フランケンシュタインに「服を着せなかった」点にあると思う
山の中に潜む半裸の姿は
フランケンシュタインというよりは極端に歯並びが悪い
「類人猿」に近い。
脚本の説得力とビジュアルがいまいち弱いのである。

イメージがが定着しているものをアレンジするのは難しい。

外人科学者と水野久美のいちゃいちゃ場面や
あーだこーだ会議など、無駄なシーンをすべて
取っ払ったのが次に作られた大傑作、
「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」なのである!!!(力説)

*映画の中のイイおんな*
水野久美:怪獣映画にかかせないマドンナとして
あまりに有名だが、本作でも
フランケンくんに愛情をそそぐ心優しいお姉さんとして登場する。
ハスキーな声が大人の女の魅力。
お化粧は濃いですけど。

1965年
監督 本多猪四郎
特技監督   円谷英二
脚本 馬淵薫
撮影  小泉一
音楽 伊福部昭
美術 北猛夫

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