邦画ブラボー

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東京モダン:「ナオキ」

2010年01月26日 | ★TV番組
BShi で
海外の映画監督が現代日本の断面を撮った
ドキュメンタリー・シリーズ「東京モダン」を見た。

昨日はイギリスのショーン・マカリスター監督作品:「ナオキ」


山形に住む58歳のナオキという男性と、
親子ほど年が離れた29歳の女性の同棲生活を
二人とほぼ同居するように狭いアパートに入り込んで撮っている。
また
女性の実家に潜入レポ?することによって、
地方の土着的な雰囲気もよくとらえられ
平成版ATGのような雰囲気がかもしだされていた。
男がパートタイムで働いている職場も
特別許可で映されていた。

イギリス人監督の素直な疑問も
好奇の視線もストレートに表現されている
優れたドキュメンタリーだったが
見た後なんともやりきれない気分になった。

元学生運動家でバブルで一文無しになったという、
弁がたつ男性に説教?されて、
言い返す術も知らずただ涙をこぼす女性の
化粧を取った顔は中学生のように幼い。

女性はフルタイムで事務の仕事をしながら週三回夜の勤めにも出ている。
そして働きの少ない男にこづかいを与えている・・
「働いても働いてもお金が無い。あの人の飲み代も全部払っている・・」

言い争い、そして仲直り。またいつもの生活。

マカリスター監督は女の涙も男の矛盾も全て映し出していた。

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