邦画ブラボー

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「侍」再見

2010年01月19日 | ★ぐっとくる時代劇
「桜田門ノ変」の記事を書いてから
たまらなく「侍」が見たくなって
再見!

最初の映像から桜田門だったのね!

カメラとカット割りが
カッコよくて痺れる。

脚本は
星野監物(伊藤雄之助)率いる水戸浪士が
浪人鶴千代(三船敏郎)の素性を探る動きと
鶴千代の生い立ちを知る東野英冶郎の語り、
狂言回しの役割を果たす記録係の記述と、
三本立ての構成で
次はどうなるどうなると引っ張り込まれていく。

橋本忍の真骨頂。
さすが~~~~!の上手さ。

ラストの死闘は
なんとたっぷり8分!

その間、よけいな音楽は一切入れず、
歌舞伎の雪の場面で使われる
太鼓を打ち鳴らす「ドン!」「ドン!」という音が合間に入るだけ。
音が消されたような雪景色の中
凄まじい雄叫びと呻き声が響き渡る。
ここで変な音楽が入ることなど考えられない緊迫感だ。

襲われた側も襲った側も死に物狂い。
現場のモタモタ、ゴタゴタ、ズビズバ?が手に取るように伝わってくる。

すごい臨場感で息がつけない!
高々と首を挙げる三船の表情と後姿は
何かに呪われているようで
ギリシャ悲劇と言うよりはホラー!

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