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ホラーなTV東京「大奥」SP

2005年12月24日 | ★TV番組
テレビ東京の「超歴史ロマンシリーズ」。
徳川幕府を裏で支えた「大奥」の
知られざる秘密やエピソードを紐解く。

フジテレビ「大奥」終了を待っての憎い構成。
「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」(終了)での
「大奥特集」、
(その2)よりも
よりグレードアップしていた。

巧みなナレーションで語られる再現ドラマを
東てる美、大西結花、斎藤陽子、木之元亮などが演じて
本編に負けない充実ぶり。

特に面白かったのは
「将軍綱吉無理心中説」

綱吉は
”飾り物”御台所信子の
積もり積もった嫉妬により無理心中させられた。
惨劇が起こった「宇治の間」は、
以来「開かずの間」として封印され
夜な夜な老女の亡霊が部屋の前に座っていたそうな・・
信子の墓には長く
謀反人のように鉄網がかけられていたという。

嫉妬に狂った信子が
綱吉に向かって懐剣を振り下ろす顔はまさにホラー映画さながら。
藤原紀香とは似てもにつかぬ鬼女面の中年女性が目をむく姿は
タイヘン恐ろしかった。

動機と原因についても言及されていたが、
ひとつの説として
顔にべったりと塗られていた白粉に含まれていた「鉛」の慢性中毒のために
精神が不安定だったのではないかという興味深い分析もなされておった。

ゲストとして高橋英樹、
「大奥第一章」で好演した遠山景織子、多岐川祐美が加わり
前回スペシャルに比べ、時間も延長、予算大幅アップの年末大盤振る舞い。

当時の大奥メイクの再現(眉毛の位置が高い!)や
御寝所30歳定年制度(!)、春日局の部屋モデル
など資料に基づいた聞いてビックリ見てびっくりの各種データも披露された。
御台所の厠は一生分「掘られ」、深さ18メートルに達していたとか。

その他、絵島生島事件でっち上げ説や春日局と天草四郎の因縁、
十代将軍家治毒殺事件など、
これで10本くらいホンが書けるのではと思うくらい
ドラマのネタてんこもり。

とにもかくにも閉ざされた空間ゆえに好奇心が沸いてしまう。
我々の野次馬根性を充分満足させてくれる内容だった。

写真は、当時の大奥白塗りメイクに驚く
高橋英樹と野球・古田さんの女房。

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