邦画ブラボー

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山田太一脚本「終わりに見た街」

2005年12月04日 | ★TV番組
山田太一が、戦争体験者として
現代人に戦争というものを
リアルに説明しようとし
未来への警鐘をこめようとした意欲作。
・・であったと思う。

この作品は以前に放送されたもののリメイクだそうだが
それは見ていません。

テレビドラマの名手として名高い原作者によって
いきなり戦時下に放り込まれた普通の家庭のとまどいや不安、
生活の変化や街の様子が細かく書き込まれていた。

「二子玉川のデパートが無い」「246も無い」
という言葉や、
「どらえもん」や
「マクドナルド」「ケンタッキー」
などの具体的な名称が台詞に出てきたのも
ドラマに現実味をもたせるのに一役かっていた。

突飛な設定も中井貴一、木村多江の演技によって
嘘臭くなく、見れたと思う。

窪塚俊介くんの役者才能の魅せ方も見事。

「夢オチ」かなと思っていたら違っていた。

それまでの展開に比べて
あっけなく感じたラストだったが
「衝撃的な」
結末の解釈は
あえてぽんと投げ出す形で
個々にゆだねられたように感じた。

そうそう、最初に出てきた
小林桂樹がびっくりするほどいい声で、嬉しかった!

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