So many stars

ヴォーカル(おやすみ中)、音楽講師、トウリーダーなどなど😊❤️

Nem Eu

2018年06月04日 | 日記・エッセイ・コラム
サンバにもいろいろな時代のいろいろなスタイルがあって、
サンバカンソン(カンソン=歌、シャンソン、カンツォーネ…)はゆったりしたテンポの美しいメロディが多くて好きです。
そして歌詞も美しい。

今よく歌っているのが、Caymmiの『Nem Eu』。
Nem は英語で「nor」 、Euは「私」。
「私もまた(ない)」。
なんかうまく訳せなくてもやもやしてたので、レッスンで師匠に聞いてきました。



Nem Eu

Não fazes favor nenhum em gostar de alguem
Nem eu ,Nem eu, Nem eu

この一行目がよく分からなかったんですが。
「誰かを好きになるのは(自分の力では)止められない。私にも(その力はない)」

Quem inventou o amor ?
Não fui eu ,não fui eu ,nem ninguem
「誰が愛を発明した? それは私ではなかった。誰でもなかった。」
最後のnem ninguemのところ、ガル・コスタとドリバル・カイミがデュエットしてる動画で、
お互いに「fui você (愛を発明したのは)あなただ」と変えて歌っていて、すごくほほえましいの。

O amor acontece na vida
estaves desprevinida e por acaso eu tanbem
「愛は突然に生まれる
 あなたに準備もないまま、そして私にも準備がないまま」

e como acaso inportante querida
de nossas vidas a vida fez um brinquedo tanbem
「私たちの生活の大切な一部として人生は(痛みを伴う)戯れもまた作ったんだ」
brinquedoは「おもちゃ」ですが、純粋に楽しいおもちゃではなくて
翻弄されるような痛みを伴うおもちゃというニュアンスなんだそうです。

すべてを自分でコントロールしない、人生にはコントロールできないものがある
そんなニュアンスがとてもブラジルの世界観だなぁと思います。


Enredo do meu samba

2018年06月04日 | 日記・エッセイ・コラム
Dona Ivone Lara の曲です。
ソングブックでのLeci Brandao の歌に温かいものを感じて。

やっとコピーしてみたんだけれど、合ってるかどうかわからない。
今週、しかるべき人に見てもらいます。
ていうか、やっとコーラス部分のメロディとコードを拾っただけで、
イントロなどなどほったらかしなのでコピーなんて言えないけれど。

できてもできなくてもトライしなくてはねー。
先がないよねー。ともう一人の自分に言われた。

なかなか気持ちが取りかかれなくてお酢でドアノブ磨いたり、冷蔵庫の中を拭いたり、お風呂の隙間を掃除してみたり、
家中きれいになったけれど心は焦るばかり。

Just do it !!

10年後くらいに、あはは昔はこんなだったのねと笑ってみます。

でも、やっぱりスタンダードの曲を3つのキーで覚えるという練習はすごくすごく助けになる。
全部のキーは発狂するけど3つならなんとかなるぞー。
スタンダードの構造を知るということは、音楽を知ることに繋がると思う。

そして、譜面にしてみようとすると何度も何度も聴くので、
やっぱりサンバって(特にIvone Lara の曲は)間が難しいけれど、聴くうちにその間が入ってくるからすごく勉強になる。
昔ジャズヴォーカルを習ったときに、師匠の丸山先生もレコード一枚を何百回と聴いたとおっしゃってた。
昨年中国の珠海で教わったヴォーカルのアメリカ人のロザンナ先生も、カーメンのサテンドールの見事な完コピして聴かせてくれたのでたぶん相当聴いてらっしゃるはず。
素晴らしかった。うかつに「完コピ」なんて言葉使ったら恥ずかしいと思うくらいの完全なカーメン・マクレエの音色とフレージング、グルーヴでした。

自分流なんて100年早い。
まずは先人にぴったり習え。
ですね。