今、どの大学、学部でも、だいたい宇宙カレンダーの生命の創発のあたりの話をしています。
学生たちは、例年のようにとても生き生きと感動をもって聞いてくれています。
エゴイズムやニヒリズムからしっかりと脱出しつつあるようです。
以下、3名の感想文を掲載します。
文学部三年 男
「日本人の精神的荒廃」についての授業では、現代人はエゴイズムに陥っても仕方がないし、そこから抜けだせないという風に考えていた。
しかし、宇宙カレンダーを使った授業を受けているうちに、何だか明るい気持ちになってきた。
私達の体にある物質には、星で作られたものがあるというのは知らなかったので不思議な感じがした。
「生きている」特徴の1つの新陳代謝というのは、外部とのコミュニケーションであり、それをしないと死んでしまうというのは、人間は他者とコミュニケーションを取れない状態だと「さみしい」「むなしい」と思ってしまう原点のように思えた。
私は今まで自分が生まれたのは偶然だと思っていた。
でもこの授業を受けて、そうではないのかもしれないと思い始めた。
宇宙の今までの営みが私という存在を生むためのものであるなら、むなしくないと思える。
また、私が生まれるためには、両親、祖父母がいないと生まれなかった、と思ったことはあるが、それ以上の人々(祖母の両親)について考えたことはなかった。
改めて、祖先に感謝の気持ちが生まれた。私のエゴイズムは少しずつ無くなっていくように感じた。
文学部3年 女
私は、今まで生きていることは凄いことだという実感を持ったことは正直いってあまりなかったです。
周りには友達がいて、渋谷や原宿などに行けば人があふれている環境の中で、生きていることのありがたみを感じずに生きてきました。
しかし、それは百五十億年の宇宙の歴史やご先祖様のおかげだということを学び、自分の命や自分だけのものではないのだから、感謝しながら大切に生きなくてはいけないと思いました。
そして、数え切れないほどのご先祖様の苦労や想いを私もを断ち切ることのないように子孫に受け継いでいかなくてはいけない。
そうしていくことで、人の歴史はつながっていくのだ。
それが、私たち人間の生きるという意味であり、使命であるということ考えさせられました。
私は、少しくらいの失敗でよく悩んだりしがちだったのですが、150億年もの歴史を持つ宇宙や多くのご先祖様が、私一人が生まれるのにどのくらいの歴史を費やし、苦労したのだろうかと考えると、こんなちっぽけなことでくよくよしている自分がすごく小さく感じました。
今では、宇宙やご先祖様が、「ハイ、あなたの番だよ! 私たちが見守っているからね」とバトンを渡してくれた気がします。
私は、そのバトンをしっかり握り、自分を大切にしながら、宇宙やご先祖様のありがたみを心にとめ、他人を尊び感謝しながら次の世代にバトンを渡していきたいです。
以前までの私なら、こんなに深く「生」について考えたことはなかったし、この授業を受講していなければ、きっとこの先も考えなかったと思います。
それは少し恐ろしいことだな、と感じます。
そのくらい、私はこの授業に影響を受け、そのことにより人として視野が大きくなったと感じています。
文学部2年 女
この宗教学の授業で宇宙の話を聞いて驚きと感動の連続でした。
日常生活の中で宇宙のことを考えることというのは今まではほとんどなかったし、自分が今ここにいる意味を考えるのに宇宙の話が出てくるのはとても予想外でした。
でも先生の宇宙についての話を聞くうちに、宇宙と私はとても深い関りがあるのだということを知りました
「宇宙はもともと小さなエネルギーのかたまりで、水素、ヘリウムができて、それらが核融合をして太陽エネルギーが出され、星ができ、地球ができて、地球の中で生物が生まれて、人間ができて、今の私がここに存在している」という話を聞いて、宇宙があるから私がここにいることができるんだなとすごく実感したし、何よりもうれしかったのは、「君たちはみんな星の子なんだよ」と先生もおっしゃっていたことです。
自分が星の子だなんて考えたことなかったので、本当に感動したというか、ワクワクというか、言葉では言い表せないようなうれしい気持ちでした。
先生がこの話をしてくださったときに、私たちの反応を見て、「もっと驚かないの?」と聞いていましたが、内心ではすごく感動していました。
授業が終わって教室から出てからも、友達何人かとこの話で盛り上がって、「私たちが星の子だなんて本当にすごいよね!!」などと話しました。
それともう1つ印象に残っているのが、地球の位置の話で、地球は太陽から3番目のところにあるのだけれども、もし地球が太陽にもっと近かったら蒸発してしまうし、遠すぎるところにあったとしても寒すぎてだめだから、この地球が太陽から3番目にあるということは偶然かも知れないけれど、人間を作ろうとしたから3番目になったんだと考えると、とてもすごいことだし、3億円の宝くじの1等に100回連続で当たることよりも確率が低いということを聞いて、まさに私がここに存在することは奇跡としか言いようがないと思いました。
今私がここにいることができるのは奇跡だとしたら、すごくありがたく思えてきて、ご先祖様だけではなく、宇宙にも感謝の気持ちでいっぱいになって、いつも悩んでいたことがとても小さなことに感じて、とても前向きな気持ちになれました。
授業に出てこんな晴れ晴れとした気持ちやうれしい気持ちになれたことは今までになかったので、この授業を受けれてよかったと思うし、毎回の授業はとても楽しいので、これからの授業も楽しみです。また、授業を受けて自分もどう変われるのかが楽しみでもあります。
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