思惟石

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【読書メモ】2009年8月 ①

2018-08-24 17:23:37 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年8月 ①>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『私の男』桜庭一樹
(メモなし。
 第138回直木賞受賞(2008)。
 結婚を控えた主人公・花(はな)と婚約者、父との会食から始まり
 時を遡りながら物語がどんどん不穏な方向に進んでいく。
 どこまでの謎(というか隠された真実)があるのか、と思って、
 ぐいぐい引きこまれていきます。
 直木賞、文句無し!と言えますが、とはいえ
 私はこの作者なら『赤朽葉家の伝説』が一番良いと思う)


『怖い絵』中野京子
(メモなし。
 2009年6月に『怖い絵2』を読んでいるのですが。
 こんなにわかりやすいタイトルなのに、読む順番を間違えています…。
 まあ、どちらが先でもかまわない構成だし、おもしろいのですが。
 ティントレット『受胎告知』/ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』/
 ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』など海外名作絵画20点と、
 それにまつわるおもしろエピソードが書かれています。
 作者の世界史・宗教史の知識が半端ない上に、
 それらの知識を誰でも理解できちゃう、読みやすい文章がすばらしいのです。
 『怖い絵』シリーズの他にも絵画の解説本を多数出しています。
 どれもはずれ無し!読んで損無し!です!!
 いや、読破できてないけど…。はずれるわけがない!という人なのです!)


『村上ソングズ』村上春樹/和田誠
(メモなし。
 村上春樹氏が自分の好みで海外の名曲をセレクト、
 歌詞の翻訳と、曲にまつわるエッセーで構成されています。
 和田誠さんの挿絵もいっぱい。
 オリジナルの英語歌詞も載っているので勉強になります。
 私は音楽も英語も疎いですが……。
 まあ、それでも楽しく読めるし、音楽を聴きたくなる、という本です)


『カソウスキの行方』津村記久子
この人、好きだ。
女童貞の話しもおもしろかったけれど、
とりあえず「好き」って仮想するという発想も
すごくおもしろい。

(第138回芥川賞候補作(2008)。
 芥川賞受賞は『ポトスライムの舟』でした(第140回/2009)
 私はポトスライムの世界一周旅行よりも、
 カソウスキの「仮想“好き”」の方が好きです。
 こっちが芥川賞の方がいいじゃん!!!さっさとあげときなよ!!
 という津村記久子愛が炸裂してました2009年は。
 今も好きだけど。
 女童貞の話しは『キミは永遠にそいつらより若い』のことですね)


『作家の食卓』 コロナ・ブックス編集部
(メモなし。
 美食家・健啖家な作家の好んだ食卓を再現した写真、
 作家が好んだお店の紹介、料理や店にまつわる文章の再録、
 などなどで構成されている一冊。
 取り上げられている作家は、壇一雄、池波正太郎、開高健、
 森茉莉、幸田文などなど全20名)

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