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【読書メモ】2009年8月 ②

2018-08-27 14:11:16 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年8月 ②>
佐藤亜紀作品に出会えた月です。
おめでとう私!
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『愛について語るときに我々の語ること 』レイモンド・カーヴァー
村上春樹 訳
(メモなし。
 カーヴァーの出世作でもある短編集。
 数ページ単位の短編が多いので、気ままに読むのに良い短編集です。
 読んだのは、中央公論新社から出版された村上春樹翻訳ライブラリーの一冊。
 村上春樹は大好きなんですが、それにしても、すごい叢書名である。
 ちなみにこの村上春樹ファンほいほいの叢書からは
 カーヴァ―の短編集『大聖堂』も出版されています。
 私がおもしろさを1ミリも理解できないケン・フォレット『大聖堂』とは
 別物ですもちろん)


『蕎麦ときしめん』 清水義範
(メモなし。
 パスティーシュ作品6編を収録した短編集。
 と、書いてみたものの、私は、パスティーシュってものを
 イマイチ理解しているわけではありません……。
 一応、「文体模写」というような意味のようですが、
 それはさておき、飄々とした設定のオモシロ短編集です。
 どれもふざけていて面白いのですが、表題作は
 作者(清水氏)が東京出身で名古屋在住の人物が書いた
 東京名古屋比較論(ほぼ名古屋の悪口)を発見し、収録した、
 という体裁です。名古屋の人には申し訳ないけど、おもしろいです。
 どれもこれも、そんな感じで、ふざけた感じの設定なのに
 なんか妙な説得感と納得感があります。
 カーヴァ―とは真逆な意味で、気ままに読むのに良い短編集です)


『ミノタウロス』 佐藤亜紀
すごい。衝撃的。
日本人女性が書いたとは思えない。
文章はとても読みやすいのだけど、内容が濃い。すごい。

(というわけで、これが初!佐藤亜紀作品ですね。
 おめでとう私!出会えてよかったね私!)


『切羽へ』井上荒野
(メモなし。
 第139回直木賞受賞(2008)。
 離島で平和に夫婦生活を送っている女主人公の
 モゾモゾした恋愛話しです。
 単行本の帯は「彼に惹かれてゆく、夫を愛しているのに――」だそうです。
 私が好まないタイプの小説+煽りですが、なぜ読んだのだろうか。
 図書館で借りたからだろうな)


『ゾウを消せ 天才マジシャンたちの黄金時代』ジム・ステインメイヤー
(メモなし。
 エンターテイメントとしてのマジック・ショーの歴史ドキュメント。
 フーディーニやロベールウーダンなど、
 名前を知ってるような、何をやったか知らないような……
 というマジシャンのエピソードなど、
 19世紀から20世紀にかけての有名マジシャンの人生がおもしろい。
 大型トリックの誕生秘話みたいなものも。
 マジック実用書ではないので、読んでもゾウは消せないけど)

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