思惟石

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【読書メモ】2009年6月~7月 ②

2018-07-19 14:24:28 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年6月~7月 ②>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『怖い絵2』中野京子
ピカソがゲルニカを描いているときに、
愛人のカメラマン女性と妻が取っ組み合いのケンカしているシーンは、
何かの映画で観たので知っていた。
その愛人をモデルにしたのが『泣く女』ですと言われると、
絵の深みが違うというか、生々しいというか、おもしろいですよね。
あと、『パリスの審判』の三女神のゆるい裸体の話も
時代性を感じておもしろかった。
『ラス・メニーナス』のモデルのお姫様(マルガリータ)は
可愛そうだ。

(ちなみに『パリスの審判』はギリシャ神話の三女神
 ヘラ・アテネ・アフロディーテが美男子パリスに
「誰が一番キレイか言ってみなさいよっ!!」
 と絡むという、とても恐ろしい話しがモチーフの絵画です。
 どう答えてもバッドエンディングしかないやつ)


『吉原手引草』松井 今朝子
(メモなし。
 こちらは137回直木賞受賞作。
 遊女・葛城の失踪事件を様々な人間の証言で描き出す物語。
 取材者の存在は前面に出ませんが十辺舎一九という設定。
 私のポンコツ脳内で『花宵道中』と記憶が混線していた
 やつでもあります)


『建築バカボンド』岡村泰之
バガボンド(vagabond)とは英語で“放浪者”“漂泊者”
という意味らしい。
なんかバカ一代みたいなイメージのある単語ですけど。

(中学生以上すべての人のためのノンフィクション
 「よりみちパン!セ」シリーズの一冊です。
 イラストが100%ORANGE、装丁が祖父江伸の
 オシャレカジュアル「教養書」シリーズと言った方が
 わかりやすいかも。
 こちらは建築家・岡村泰之による
 イラストや写真多めの「家づくり」にまつわる一冊です。
 読みが同じの音楽家は関係ない)

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