老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語  その⑯  ~他山の石・続編~ 

2021年03月27日 20時38分36秒 | 面白い言葉や語源など

 1月5日のこのブログで、「ややこしい日本語 その⑦」として“他山の石”を紹介しましたが、この“他山の石”に関して、自民党の二階幹事長が炎上中らしいです。

 というのは、元法相で衆議院議員の河合克行氏が妻の選挙で大規模な買収行為を行い公職選挙法違反に問われている事に関して、3月23日の記者会見で「どのように受け止めるか」と聞かれた二階幹事長が「議論の余地のないことだから、本人も大いに反省しているだろうが、党としても他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」と答えたというのです。

 これに対して、野党がかみつき、「(二階氏は)日本語を理解していないのか、まさに自民党のど真ん中で起こった事件だ・・・」(立憲民主・枝野代表)とか、「ついに他人と自分の区別もつかなくなったのか、まぎれもない『自山』だ・・・」(共産党・小池書記局長)と非難を浴びたようです。


 1月5日のブログでも触れたように、“他山の石”とは他人のつまらない言行、誤りや失敗なども、自分を磨く助けとなる”という意味で、二階氏がこの意味の意味を理解されていなかったとは思えません。

 何とかこの件を河合氏個人の問題として突き放して、自民党への影響を最小限にしたいとの気持が、このような発言になったのではないかと推測します。

 しかし、二階氏は自民党幹事長として、この河合氏の奥さんの選挙に際して、大規模買収の資金源となった党からの1億5千万円もの巨額な支援を差配した言わば責任者であり、如何に現在は形の上では離党していようと、河合氏を「他山」などと呼べないことは明らかです。

 敢えて自分を追い込むような、難しい言葉を使わずに、「人のふり見て我がふり直せ」くらいで止めておかれたら良かったのではないでしょうかねえ。(まさ)


久しぶりにゆっくり出来ました、そして「沈香」など

2021年03月26日 19時19分54秒 | その他

 昨日は午後から神戸で叔父の7回忌の法事があったので、ツレアイはデイケアの後ショートステイをして貰う事にしました。

 朝、施設からの迎えの車に送って行く途中で、「今日は泊まりやで・・・」と伝えましたが、理解出来たのかどうか、「そしたら、泊まってくるわ」と不安もなさそうに車に乗ってくれましたのでヤレヤレ。

 神戸での法事は夕方近くまで掛かり、その後梅田のデパ地下で簡単な食事を買って帰り、6時過ぎに帰宅。

 本当に久しぶりの1人だけの食事で、何時も目が離せないツレアイが不在なのは少し物足りない感じもしましたが、買ってきたもので簡単に食事を済ませたものの、急いで片付ける必要もなく、ゆっくりと酒のアテを並べてTVを前に(丁度サッカーの日韓戦をやってました)寛げました。
その後、書類の整理などをしていると、いつのまにか12時を過ぎており慌てて就寝。

 今朝は8時過ぎまでゆっくり寝て、1人で寂しい朝食を摂ってから、洗濯や家の掃除、そしてベランダの植物への水遣りをしていると、早くも昼過ぎ。

 それからブログの書き込みや写真整理をしていると早くも3時が過ぎ、間もなくいつものようにツレアイが帰宅して日常生活に戻りました。

 元気に帰宅したのでホッとしましたが、「昨夜は泊まったんやろ? どないやった?」と聞いても、全く忘れたようで「えぇ、泊まったか?」との答えで、張り合いのない事です。
まあ、これが我が家の日常生活と割り切って、ツレアイが少しでも快適に不安なく生活できるようにサポートしてやる以外ないでしょう。


 所で、昨日の法事でのことですが、叔父叔母には子供がいなかったので、この7回忌を最期の法事とすることになりましたが、住職が自宅での最後の法事ということで、50cm以上もある「沈香」を持参してくれ、それを彫刻刀で削ったものを焼香に使うという初めての体験をしました。

 ご存知のように、沈香(じんこう、学名: Aquilaria agallocha、英語:agarwood)は、熱帯アジア原産ジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑高木で、代表的な香木の一つです。 
 風雨や病気・害虫などによって自分の木部を侵されると、その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌、蓄積する性質があるようで、この部分を乾燥させたものを沈香と呼ぶようです。
原木の比重は0.4と非常に軽いが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むようになり、これが「沈香」の由来となっているようです。

 この木部を削り取って熱することで独特の芳香を放ち、香木として珍重された由ですが、その中で特に質の良いものは伽羅(きゃら)と呼ばれるとの事です。
 更に、沈香は強壮・鎮静などの効果のある生薬でもあり、非常に貴重なものとして乱獲された事から、現在では、沈香と伽羅を産するほぼすべての沈香属(ジンチョウゲ科のジンコウ属およびゴニスティルス属)全種はワシントン条約の希少品目第二種に指定されているとのことです。 

 日本では、『日本書紀』によると、推古天皇3年(595年)4月に淡路島に漂着した木片を火の中にくべたところ、よい香りがしたので、その木を朝廷に献上したところ重宝されたという記録があるようです。


 昨日の焼香では、この沈香を削ったものに、住職が持参された他のお香も混ぜて使われましたが、何となく何時もの焼香とは違って、落ち着いた香りに包まれていた様な気がしました。


 また、今晩の食卓には、昨日梅田のデパ地下で値下げされていたのを買ったソラマメを塩茹でしたものが並び、美味しくいただきました。(まさ) 


持参の沈香を彫刻刀で削られる住職

同上

ソラマメの塩茹で


言葉の語源など その(62) ~結構~ 

2021年03月25日 20時23分16秒 | 面白い言葉や語源など

 普段何気なくいろんな場面で多用している言葉ですが、この「結構」という言葉の意味や由来を聞かれると答えられない人が殆どでしょう。

 私もツレアイが「結構です」と返答した場合には、「どういう風に結構なんや?」と問い返すことがチョイチョイありますが、本当の「結構」の意味が判っていない一人なので、少し調べて見ました。

<goo辞書>では、
[名]
1 全体の構造や組み立てを考えること。また、その構造や組み立て。構成。
2 もくろみ。計画。
3 したく。用意。
[形動]
1 すぐれていて欠点がないさま。
2 それでよいさま。満足なさま。
3 それ以上必要としないさま。
4 気だてがよいさま。
[副]完全ではないが、それなりに十分であるさま。

と、色々な説明がされていますが、どうもすっきりしません。


 更に調べていると、<ナッシ―の語源帳>と言うホームページに出会い、充分に納得できましたので、ここから抜粋/引用させて頂きましょう。

 まず、“「結構」ということばをいろいろな場合に「結構」使います”というダジャレから始まり、「結構」という言葉の使用例が紹介されています。
1) 書類を作成して上司にみせたら, 「うん,結構だ」
2) 茶室で 「結構なお点前でした」
3) 「お前の今日のファッション,結構いいセンいってるじゃん」
4) 「息子さんの就職が決まったんですか。それは結構なことですね」
5) 「この饅頭うまいぞ,食べてみろよ」 「ちょっと糖尿の気があるので結構です」
6) 「これからみんなでカラオケに行くけど,◯◯君もどう?」 「いやぁ・・・,ボクは結構です。歌は苦手なんです」

1) の「結構」は「OK」、 2) は「十分によい」、 3) は「かなり」、 4) は「ありがたい」とか「めでたい」、 5) は「要りません (食べません) 」、6) は「やめときます (行きません) 」のニュアンスが含まれています。


 色々な状況で使える「結構」という言葉は,便利といえば便利ですが,余りにもいろいろな意味に使えるだけに,時に誤解を招いてしまうことばでもあります。
例えば、「ご飯,おかわりいかがですか?」 と聞いたところ、「はい,結構です」 との返答がありましたが、これは「はい,おかわりお願いします」 ともとれますし, 「いいえ,お腹がいっぱいですから,おかわりは遠慮します」 ともとれます。


 意外にも本来は建築に関する言葉でした。
「結」は綱などを結び合わせることで、「構」 は木と木をかみ合わせることです。 
つまり,「結構」は,建築において,綱で結びつけ,木を組み合わせて,念入りにていねいに作りあげていくことなのです。

 そういうことですから,「結構」という言葉は、元々は“念入りな計画をたてて準備する” というような意味だったようです。

 その意味が拡大されて,「文章の構築における用意周到」の意味にも使われるようになり、更に段々と「そういう準備に基づいて実施された結果がたいへんよかった」というような賞賛の言葉としても使われるようになったようです。

 そこから 「満ち足りています」「十分です」のような意味も加わり,「辞退します」や「もう要りません」などと、使われる範囲がどんどん広がってきたようです。

こういうように使われる意味が広くなってきたがゆえに、「結構」と言った方と言われた方で意味が違ってしまうという事態も起こりがちです。

 従って、「結構です」 の一言だけでなく,その前後に言葉を添えると誤解もなくなると思います。
前に挙げた、 「ご飯、おかわりいかがですか?」 の場合には、 「はい、結構なお味でした。もう一膳いただきます」 、或いは 「いえ、もうお腹がいっぱいですので結構です」などと応じれば,「結構」の意味がはっきりして、相手をまごつかせることはないでしょう。(まさ)


団地内で見かけた花たち

2021年03月24日 19時16分01秒 | 散歩中に見かけた風景

 私が住んでいる団地は出来てからもう40年にもなりますが、それだけに色々な植物が定着して、落ち着いた感じを見せています。
余り時間がない時などには、カメラを手にして団地内を歩いていますが、ここ数日で撮った写真を紹介します。

 最近住民の方が空き地に植えてくれたヒメツルニチニチソウ(=ビンカ・ミノール)が良く目立つようになりました。
 お馴染みのツルニチニチソウ(=ビンカ・マジョール、キョウチクトウ科)の小型の花ですが、地面を這うように咲いています。ツルニチニチソウと同じく薄い紫色のものと、少し紫系の赤色のものがあり、とても愛らしいです。(まさ)


これは、団地のすぐ近くにある桜ですが、白とピンクが混じり合って咲いています

同上

ハナカイドウ(バラ科)も開花

同上 アップ

クサイチゴ(バラ科)

同上

ハナズオウ(マメ科)の蕾も目立ち始めました。間もなく開花でしょう。

ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)
 
同上 赤花


ストレリチア2番花開花と、ツタガラクサ/クジラの竜田揚げ

2021年03月23日 19時34分43秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)

 先日開花したストレリチアに3日後に2番目の花が開きました。
これからが楽しみです。

 また、ベランダの鉢の根元ではツタガラクサ(=ツタバウンラン、ゴマノハグサ科)が日ごとに花数を増やしていますが、この花は寒さや暑さにも強く。余り根も延ばさずにこぼれ種でドンドン増えて、しかも余り背が高くならないので、グランドカバーとして最適です。

 また、今晩の夕食は、珍しくクジラの竜田揚げとなりました。
今日行った天満市場で美味しそうなクジラ(アイスランド産)があったので、先日書き込んだ学校給食で懐かしかった竜田揚げしました。
しっかり生姜味が効いて、思ったより柔らかくて、懐かしい味でした。(まさ)


ストレリチアの2番目の花(黄色の枠)、1番目の花(赤い枠)は後ろに追いやられて下側のガクも出てきました。

ツタガラクサ

同上

クジラの竜田揚げ