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ミステリー要素なし『教場』by長岡弘樹

2018年01月22日 | 小説レビュー
〜君には、警察学校を辞めてもらう。
この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。
誰も逃げられない。前代未聞の警察小説!「BOOK」データベースより


ミステリー小説で、評判が高かったので借りてきました。

警察学校を舞台にした連作 短編集です。

警察学校で学ぶ、年齢も性格も様々なタイプの生徒達が、それぞれに小さな騒動を起こすのですが、些細なことも見逃さない神様のような「風間教官」によって、見事に治められていきます。

「警察官に憧れて・・・」なんていう甘い幻想を抱いて入学してきた若者に対して、「人の生命と財産を安守るということはどういうことか?」ということを一つ一つ丁寧に、時には脅しともとれる厳しい態度で生徒達を矯正していきます。

そしてクライマックスでは、「ベールに包まれた風間教官の真の姿が明らかに!?」と期待して読みましたが、期待はずれでした(-_-;)

ミステリーというくくりはいかがなものでしょうか?どちらかと言えば心温まる爽やかな学園ドラマですね。

世の中の警察官は、みんなこんなに厳しい学校生活を終えて卒業し、市民の安全を守ってくださってるのかと思うと、警察官を見る目が少し変わりましたね。

エンディングは爽やかで気持ち良かったですが、期待しすぎていたので、★は減りました。

★★★3つです。