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どんでん返しの連続『百舌の叫ぶ夜』by逢坂剛

2020年07月28日 | 小説レビュー

『百舌の叫ぶ夜』by逢坂剛

~能登半島の突端にある孤狼岬で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。
東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事は…。
錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編。「BOOK」データベースより


逢坂剛氏の作品は初読だったんですが、まぁどんでん返しの多いこと!何度も驚かされました。が、どんでん返しありきのストーリー展開なので、キャラクターの造形や心理描写、セリフ回しなどにおざなり感があって、いまいちダイブ出来ませんでした。


しかしながら、本当によく作り込まれており、あとがきにあるように三年半かけて書き上げた力作であることは間違いないです。


警察と公安の対立、キャリアと叩き上げ刑事の対立などが描かれていますが、やっぱり今野敏氏の『隠蔽捜査』シリーズの方が、あらゆる面で数段上だと思いました。

 


『百舌の叫ぶ夜』は、TBS系列でドラマ化されております。

何となくタイトルは目にしたことがありますよね。キャストが豪華なので、機会があれば映像でも見てみたいです。
★★★3つです。

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