「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

女性目線の官能小説『ダブルファンタジー上・下』by村山由佳

2016年07月28日 | 小説レビュー
~奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら―そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。「BOOK」データベースより


いやぁ〜・・・、まぁ・・・、う〜ん・・・

たくさんの賞を獲っている作品なので、期待して読みました。

が、・・・。のっけから、かなり過激な描写のベッドシーンで始まり「うわぁ〜、この文体アカンかも(´д`;) 」と思いましたが、せっかく買ったので頑張って読みきりました。

何とか感想を書こうと思うんですが、書きようもないです。

主人公も含めて、誰一人として好印象の人物は出てこず セリフも薄っぺらく、前半のメールのやりとりも気持ち悪く、展開も大したことなく・・・。

自分の生活に小さな綻びを見付けて➡悩んで➡新しい男に目覚めて➡冷めて➡また新しい感覚に目覚めて➡冷めて➡また・・・と、男を取っ替え引っ替えしながら、最後まで・・・。

この作者は何を伝えたかったのか?まさに「ファンタジー」というか「妄想」を重ねて、一生懸命描かれた結果かなと、一種の憐憫の情が溢れてきます。

この作品だけで村山由佳さんを評価するのは早いかもしれません。

他にも村山由佳さんの名作と呼ばれている作品があるようですが、しばらくは別の作家さんの作品で、このお腹の中に溜まった澱を浄化するような作品を読みたいです。

★★2つです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿