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ありえるね『火の粉』by雫井脩介

2016年08月18日 | 小説レビュー
~元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。手に汗握る犯罪小説の最高傑作。「BOOK」データベースより


話題作であり、ドラマ化もされている作品です。

とても読みやすく、登場人物の心理描写が巧みで、すぅーっと物語に引き込まれていきます。

主人公は誰かというと難しいのですが、一応は元裁判官の勲ということになりますかね?奥さんの尋恵や嫁の雪見などの視点で進む章があるので、少しややこしくなったりしますが、本線からズレることなく、きれいに進行します。

刑事事件の裁判官の人と話したことはありませんが、実際に判決を下した被告人と、街でバッタリ!なんていうことはないかもしれませんが、常にそういうプレッシャーと戦いながら仕事を続けておられるのかな?と、考えたりもしましたね。

物語の内容としては、あっと驚く大どんでん返しがあるわけではないので、ミステリーというより、サイコサスペンス的な作品です。

「もし、隣に越してきた人がサイコパスなら(´Д`|||)」と考えると、少し怖くなる場面もありますが、子どもでも読めると思いますよ。

★★★☆3.5ですね。


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