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とってもオモシロい快作!『アヒルと鴨のコインロッカー』by伊坂幸太郎

2014年10月25日 | 小説レビュー
『アヒルと鴨のコインロッカー』by伊坂幸太郎

~引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。
彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。「BOOK」データベースより


東野圭吾漬けの日々を送っていましたが、少し文体に飽きてきた感(作品はどれも素晴らしいんですよ)が出てきたんで、目先を変える意味で、違う作家さんに挑戦しました。

伊坂幸太郎も、もちろん有名な作家ですよね。『重力ピエロ』、『陽気なギャングが地球を回す』、『ゴールデンスランバー』など、映画化されている作品も多くあります。

オススメしてくれた人も「サラッと読めるよ」と、言ってくれた通り、サクッと読めました。

表現が巧くできませんが、「ポップ」、「軽妙」という形容詞が当てはまりそうです。

重たく深刻になりそうな雰囲気が出始めると、「スッ」とかわされるような、「おいおい!これからやん!?」と、突っ込みそうになる展開です。

でも、決して否定的・批判的な捉え方をしているわけではありません。

キャラ設定、背景、町の雰囲気などが、そうさせるのであって、非常に読みやすいストーリーです。でも、そこかしこに、「寂しさ」や「不安」が見え隠れして、情緒的な作品に仕上がっています。

最後に「そうやったんや!」って、大どんでん返しが待ってます。快作ですねぇ!!

★★★★☆4.5です!

映画では、椎名を濱田岳、河崎を瑛太が好演しているようです。

またひとつ、観たいDVDが増えましたわ(^-^;

最後に伊坂名言をひとつ・・・、
「生きるのを楽しむコツは二つだけ、クラクションを鳴らさないことと、、細かいことを気にしないこと」


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