〜1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。
容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。
被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。
二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。
息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。「BOOK」データベースより
850頁の大作ですが、飽きさせない描写!東野圭吾さんの筆力に脱帽です。
「容疑者Xの献身」ほどの「大どんでん返し」はありませんが、最後の最後で「何故こうなったのか」が明かされ納得できます。
東野圭吾さんの作品はたくさん読みましたが、ハッピーエンドは少ないですよね(-_-;)
報われないというか、救われないというか・・・。
これは、約20年前に書かれたもので、時代設定はさらに古く、読んでいて懐かしさもあります。
登場人物が多く、伏線もかなり張り巡らせてありますが、「犯人を探す」というよりも「犯人が何故このようになってしまったか?」という動機を探すストーリーです。
ラストはあまりに呆気ない幕引きで少し残念ですが、とても読みごたえのある大作です。
★★★★4つです!
容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。
被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。
二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。
息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。「BOOK」データベースより
850頁の大作ですが、飽きさせない描写!東野圭吾さんの筆力に脱帽です。
「容疑者Xの献身」ほどの「大どんでん返し」はありませんが、最後の最後で「何故こうなったのか」が明かされ納得できます。
東野圭吾さんの作品はたくさん読みましたが、ハッピーエンドは少ないですよね(-_-;)
報われないというか、救われないというか・・・。
これは、約20年前に書かれたもので、時代設定はさらに古く、読んでいて懐かしさもあります。
登場人物が多く、伏線もかなり張り巡らせてありますが、「犯人を探す」というよりも「犯人が何故このようになってしまったか?」という動機を探すストーリーです。
ラストはあまりに呆気ない幕引きで少し残念ですが、とても読みごたえのある大作です。
★★★★4つです!