ちょっとマンネリですが・・・

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好みは千の嫌悪から生まれる。

2010年07月27日 | Weblog
「違和感のチカラ」齋藤孝著より。

これはフランスの文学者ポール・ヴァレリーの「好愛は千の嫌悪から成る」という言葉の応用のようだ。そもそも嫌悪は、その対象への関心がなければ起きない感情だろう。

たとえば、かつての総理大臣田中角栄や現在の小沢一郎氏のことを嫌いだという人も多いようだが、一方で彼らを強く支持し、尊敬する人たちも多くいることは確かだ。利害以外にも他にはない何らかの魅力を感じているのだろう。好きかどうかの前に心が動くかどうかということが初めにある。

芸術家の岡本太郎は、単に“きれい”と“美しい”のとは違うと述べていた。“美しい”には、何らかの驚きや感動が含まれているように思われる。そんな感覚とどことなく似ていそうだ。

ここに、齋藤氏の身近であったエピソードがあった。ある教師の研究会のグループで何かと意見が対立する、男女の先生がいたという。ところがいつの間にかすっかり仲がよくなって、ついには結婚してしまったそうだ。

友達どうしや夫婦でも、よく「けんかするほど仲がいい」などという言葉もある。やはりそれなりの関心があるからこそ、けんかになるのかもしれない。まったく関心がないものには誰もが無視するだろう。

タレントの好感度調査がたまに新聞に掲載されるが、好きの方にも、嫌いな方のランキングの上位にも名前が出てきたりする。関心の高さという点では、ある意味タレントとして成功しているのだろうな~。

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