ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

予定調和に終わらない、思わぬ発想を得ることもしばしば・・・

2008年10月25日 | Weblog
「文藝春秋」2008.10月号より。

今月13日の日記では久石氏の著書からのフレーズをとりあげていたので、今年の夏に大ヒットした映画「崖の上のポニョ」の曲がどうやって生まれたのかがちょっと気になっていた。すると、ここに最近のエッセイがあったのだ。題して『「ポニョ」が閃いた瞬間』。

たとえ、あの映画を見ていない人でもテレビやラジオから流れてきた「ポ~ニョ、ポニョポニョ~♪」の言葉を耳にした人は多いに違いない。しかも数回聞くと頭に残ってしまったり。

それは意外にも苦労の末生まれたものではなかったようだ。そのことについては次のように語っている。「二年前の秋、武蔵野の緑に囲まれたスタジオジブリの一室。宮崎駿監督が映画の構想を熱く語っている。その言葉に耳を傾けていると、僕の頭に突然メロディが浮かんだ。ソーミ、ドーソソソと下がっていくシンプルな旋律。」

映画の座の中心は監督で、その意見は絶対なもの。そして周囲には多くのスタッフがいる。音楽もさまざまな制約を余儀なくされる。そんな彼らと激しい意見の交換をすることが、予定調和に終わらない、思わぬ発想を得られる機会だという。それこそが面白いところらしい。

一般に創作というと、無から有を生み出すようなイメージがあるが実際それは無理な話だろう。久石氏は次のように述べていた。「聞いたもの、見たもの、読んだもの。そうした経験を創り手の個性を通過させ、新たにできあがった結晶が作品と呼ばれる・・・・」と。

ということは一見、すぐに閃いたような作品もそれまでの長年にわたる多くの知識、経験などの蓄積があってこそだということがわかる。

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