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いくらギャグで笑いをとっても、本来の噺のテーマがお客さんに伝わらなければ、意味がない。

2013年09月13日 | Weblog
いくらギャグで笑いをとっても、本来の噺のテーマがお客さんに伝わらなければ、意味がない。

「落語家はなぜ噺を忘れないのか」柳家花緑著より。

単にウケようと思えば、ギャグをたくさん入れれば笑ってもらえるだろうが、それだけでは本当の噺ではないということだ。

ここでの、小タイトルは“「守・破・離」の教え”、となっていた。つまり、最初は師匠の型をまねることで、基礎を叩き込むのが第一段階だった。それが「守」だったのだ。

さらに出稽古で様々な落語家の考えや芸を取り込んでいくのが「破」で、さらに進んで自分だけの芸に仕上げるのが「離」だと説明している。実にわかりやすい。

そう言えば、一般の仕事にも同様のことが言えそうだ。はじめは何でも基礎を覚えなければならない。場合によってはそれはマニュアルかもしれない。そして、いろいろと経験を重ねて応用がきくようになっていくことが必要だ。

さらに大事なのは、マニュアルをはるかに超えて、人とは違ったオリジナルの魅力を創り出すことではないだろうか。これなら、あの人だというような特徴が持てれば理想だろうな。


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