「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
これは、たとえば先輩の仕事術をまねても、決して同じような結果は出せない。また、いいアイデアがと思って企画書にしようと思ったがうまく表現できない、というようなことらしい。
理屈では十分わかってはいても、実行するとうまくいかないことのほうが多いかもしれない。勉強、仕事、趣味でもまったく同じことが言える。
これは脳の「感覚系の学習」と「運動系の学習」のバランスがとれていないということだった。「感覚系」とは見る、聞く、感じるなど、情報を受け取った時の処理、認知を行う領域で、「運動系」は実際に手足や口などを動かすことを司る領域だった。
脳は主に感覚系で情報を「入力」し、運動系を使って「出力」していた。もっと分かりやすく言えば、「入力」は「理解」で、「出力」は「実践する」ことだった。
感覚系学習はちょっとしたきっかけで飛躍的に発達するが、運動系学習は反復でしか鍛えることができないものだった。つまりアウトプットの制度は、運動系学習の経路がどれだけ鍛えられているかに依存していた。
まずはアウトプットの繰り返しが大事だともいえそうだ。脳のなかでこんなことが行われていたのか、と初めて知る次第。脳科学者の説明は分かりやすくて面白そうだ。
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