素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ジム問答「今日は天皇誕生日」

2021年02月23日 | 日記
 私の通っている小さなジムの営業時間は9時30分から平日は21時、日祝日は17時までである。普段は1時前後に行くことが多いが今日は野暮用があって3時過ぎに入った。ロッカールームは蜜だった。人が多くいると和んだ雰囲気になり会話が始まる。 

「今日は天皇誕生日でっせ。わかってますか?」「ピンときませんな」「昭和世代は4月29日がこびりついてますんやな」
「平成の天皇誕生日、覚えてますか?」「あまり記憶に残ってないな」
「12月のせわしい時で、クリスマスやなんかに紛れてごちゃごちゃとしとったからな」「そう言われれば そんな気がするわ」
「12月23日、覚えやすいやろ。1を前につけたらいいんや」「覚えても意味ないやろ?」「まあ普通の日に戻ったからな」

「61歳にならはったんですな」 「白髪がめっきり増えてきて歳とったなあと思いましたで」
「考えてみたら気の毒でっせ、一般庶民やったら定年退職やなのに そこから仕事をバリバリ始めなあかんのやで」
「それも死ぬまでな」「姿勢崩さずに長いこと立ってな いかんのやで、あんたできるか?」「あくびもくしゃみもできへんしな」
「大笑いもできへんし、いねむりなんてもってのほかやな」「手を長時間ふり続けるのもたいへんでっせ、あんたやってみなはれ」
「こりゃ、しんどいわ!すぐに50肩になてしまうわ」「秋篠宮さんはもっと深刻やで、ふつうにいったら80代で天皇はんの仕事やで」
「本人もできへんと言ってませんでしたか?」「いつでも静かに落ち着いて言わはるから インパクトがないけど 言ってたな」

「先のこと考えたら頭痛いで」「お姉ちゃんたちの結婚やら一人息子のことやら大変やな」
「どこか大声を出して発散する場所あるんやろか」「そうでもせんとやっとれんわな」「でも やんごとなきお方やから我々とは違うかも」
「好きで生まれたのと違うけど 大変やな」「祝う日じゃなくて同情する日になりそうやな」「天皇同情日かいな」
「そんなこと言うてたら 昔やったら不敬罪でっせ」「そのうち天皇家存続緊急事態宣言が出たりして」「週刊文春なんかが発禁?」
「近頃”まさか”が多いから分かりませんな」

 「早よトレーニングルーム行かな 17時までやで」「ワシはプールや」「今日は風呂だけ入りに来たんや」「ごきげんさんで」

 今、ジムの中でスタッフの目を気にせずマスクも外し自由にしゃべることができるのはロッカールームと風呂だけである。でも、明日行くと貼り紙があるかもしれない。

 【着替え中もできるだけマスクをし、会話を控えて下さい。飛沫を気にしている方がいらっしゃいます】

 
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ジョギング、去年の2月のラストスパートには驚き

2021年02月22日 | 日記
2月も後7日となった。私の体力、走力から考えると去年のこの間の走行距離は普通ではなかった。
22日が15km、23日が10km、24日が18km、25日が7km、26日が8km、27日が5km、28日が7kmといった具合だった。普通、10km以上を走った翌日は0休まないと身が持たない。それが7日間休みなしで70km。1日平均10km。過去の私に「どうしたん?」と問いたくなる。

 2020年1月28日の余録に『フロー』について書かれていた。「試合にすごく熱中している感じです。苦痛も感じることも、激しすぎるとか、弱すぎるとか、そんなことを思うこともありません。まさに流れている感じです。ただ流れていて、呼吸していることも感じない」▲スポーツ選手が絶好調時に感じる心身一体の流れるような感覚ー「フロー」の体験の証言である。「ゾーンに入る」「最高潮」「没我体験」などともいわれる運動におけるフローだ▲」

 これに近い感じだったのかな。何しろ去年の私は別人格なのだから推測するしかない。記録を見ればラストが驚異的な数字であることはわかっていたし、今年はフロー現象は起こらないだろうということも予測できた。それでラストに備えて少しづつ距離を貯めていく作戦を立てた。昨日までで22kmの貯えができた。今日さっそく6kmはき出して16kmになった。さあ28日までに1kmの貯えを残せるか? 正念場を迎えた。
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MDが聴けない!

2021年02月21日 | 日記
 退職した1年目は、かなり精力的に動いた。その1つが♬ニュー・ミュージック・ベストヒット♬というカセットテープの全集(全17巻)をデジタル化することであった。
 「カセットテープは劣化してダメになる。」「カセットテープでは車で聴くことができない。」「今ならまだ音質は保持できている。」「作業の時間はたっぷりある。」などという思いに突き動かされた。
 当時、CDよりコンパクトなMDに魅力を感じていた。愛用していたのもPanasonicの MD STEREO SYSTEMと銘打ったカセットテープ、CD、MDに対応しているものだった。部屋にこもって取りつかれたみたいに作業をした。
 息子の車のカーステレオもMDがついていたので実家への行き帰りに楽しむことができた。しかし、これから伸びるでであろうという予想に反してMDの存在はすたれていった。中途半端なコンパクトさが受け入れられなかったのかと思う。
 そうなるとMDを聴くための機器も作られなくなり店頭から姿を消していった。私の方はMDは息子の車でドライブする時CDは家でという感じで不自由してこなかった。

 コロナ禍の中、車で出かけることもめっきり少なくなり、MDを聴く機会も減った。ある日ふと仕事のBGMに♬ニュー・ミュージック・ベストヒット♬を流したくなった。そこでCD専用みたいになっていたPanasonicの MD STEREO SYSTEMに何年かぶりにMDを入れてみた。すると勝手にejectしてきて受けつけないのである。目が点になった。「どういうこと?」と他のも試したが結果は同じ。腑に落ちないが現実を受け止めるしかない。
 【MD NO DISK】の表示が虚しい。聴けないとなると無性に聴きたくなる。通販でMDを聴くことができる機器を検索してみたら絶滅危惧種に近いものがあると判明。息子は今年の12月に来る車検の前に新車に乗り換えようと思っている。と言っていた。そうなると車でも聴くことができなくなる。追い詰められると脳はフル回転する。息子の部屋の隅っこにある煙草のヤニでセピア色になっているカセットデッキが思い浮かんだ。私と真逆で息子は筋金入りのヘビースモーカー。部屋の壁も天井もヤニで染まっている。とても苦手な空間である。でも背に腹は代えられず勝手に侵入してヤニだらけのデッキを手にした。大当たり。MD機能がついていた。長らく使った様子もないので「どうかな?」と不安だったが見事に再生してくれた。逆転ホームランを打ったような気分だった。夜に仕事から帰った息子に交渉。あっさりとゆずってくれた。20年近く使ってないそうだ。「今さら何で?」という顔をしていたが詳細は話さなかった。足元を見られ高値をふっかけられるのもしゃくだからだ。ヤニを可能なかぎり落とし私の部屋におさまった。いつでも聴くことができるというだけで心落ち着くものである。
 私より先に壊れないでほしいものだ。

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梅の便りがちらほらと

2021年02月20日 | 日記
 夕刊に各地のうめだよりが載るようになった。「去年は、コロナ騒動の間隙をぬって月ヶ瀬梅林、鈴鹿の森、いなべ市農業公園に梅を観に行ったよな」という話になった。「何か今年はそんな気が起らない。」「1年間のコロナ報道がボディブローに効いてきて足が止まってしまったのかな」期せずして二人ともため息をついた。


 去年の「余禄日記」を書き写しているとこの1年間の動きがよくわかる。初めて余禄に取り上げられたのが、1月8日(水)「中国湖北省武漢での謎の肺炎の発生」とあり「情報公開の重要さをあらためて確認せねばならぬ新型感染症と人類の闘いだ。」と締めくくっている。つぎに、1月17日(金)「中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に神奈川県在住の30代男性が感染していたことが確認された。男性は武漢から帰国後に入院したがすでに退院、症状は軽かった。」とあり「おりしも25日の春節をはさむ中国の連休にはおびただしい数の観光客が来日する。世界のあらゆる土地から人の波が寄せては返す2020年。新型感染症対策もそれを前提にバージョンアップすべきだろう」と結んでいる。 2月1日(土)「世界保健機構(WHO)が緊急事態宣言を出し、日本政府も新型肺炎を指定感染症にする政令の施行をきょうにくり上げ、法的に強制入院措置ができるようになる。6年ぶり5例目の事態。」から「国内での感染拡大を想定した医療・防疫態勢へのシフトをしっかり準備する時である。」と結んでいる。2月6日(木)には、「乗員乗客数3771人、横浜港大黒ふ頭沖に停泊している豪華クルーズ船で新型コロナウイルスの感染者10人が見つかったという。感染者は陸上の病院に搬送された。」といよいよ身近な問題となってきた。そして「人が大量移動する観光立国の時代が、感染症のアウトブレーク(突発的拡大)の時代と表裏一体なのを改めて肝に銘じるべきだろう。」と締めくくっている。2月15日(土)には「新型コロナウイルスによる肺炎で、感染経路のはっきりせぬ感染者が国内で複数確認され、国内初の死亡者も出た。中国への渡航歴や患者との接触歴が不明な感染者の存在は、すでに国内で感染が広がっている可能性をうかがわせる。」と逼迫感が出てきた。2月18日(火)は「禍重ねて来たるもの」という話の最後に「悪いことが重なる原因の一つは、重なる災厄が人の冷静な判断を狂わせ別の災厄を招き寄せるからだ。個人や企業が新型肺炎のリスクと正しく向き合って行動するための情報がさらに、さらにひつようである。」と警鐘を鳴らしている。この後、2月、3月・・・と書き写していくとコロナ関連の話題は引き続き出てくるだろう。それと現在の状況を比べていくと大切なことが見えてくる。

 今、ワクチンが届き医療従事者に先行接種が始まった。今日ワクチンの2便が届いたニュースがあった。「ワクチン万歳!これで収束に向かう!」という楽観論が広がることを恐れる。ワクチン接種が始まった今だからこそ『3密を避ける」「手洗い・うがい・マスク」「遠出を控える」という感染拡大防止の基本に戻るべきだと思う。非常事態宣言もまもなく解除されるだろう。宣言の解除は「安全になった」ということではない。ということを肝に銘じるべきだ。

 ということで、今年の観梅はご近所で済ますことにする。歩いて45秒、空き家になって10年近くなるが毎年立派な花をつけてくれるしだれ梅、今年も満開の見頃を迎えた。
 
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五輪組織委員会会長は橋本聖子さんに決定

2021年02月19日 | 日記
 ドタバタ劇だった割りにはラストはどんでん返しもなくすんなりと収まった感がする。起(森会長失言)承(逆切れ謝罪会見)転(辞任、川口さん指名)結(愛弟子の橋本さん新会長)のはっきりした水戸黄門みたいなドラマだった。森さん以外の登場人物はアドリブのないセリフ。筋書きを作り脚本を書いた人がいるのでは?と妄想を楽しめた。

 この先どういう風に展開していくのか楽しみだが、突然このタイミングで登場した島根県知事がドラマにスパイスを与える。橋本さんの記者会見は堂々としていた。目線、間、言葉選びなどで惹きつける力があった。
 でも、私は橋本さんよりも後ろの2つの大会エンブレムが「コロナ」と「マスク」に見えたことの方に気持ちが動いた。
 
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