素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

“心身に良いこと”のキーワードは“沁みる”かな

2012年05月08日 | 日記
  NHKの公開録画が当選したので早目の夕食を済ませてNHK大阪ホールに出かけた。公開録画はコンサートとは違う独特の雰囲気がある。コンサートは表舞台のみであるが公開録画のほうは表と裏を見る楽しみがある。出演者のやや素の部分を垣間見ることができるのである。

 そして、編集されて家庭に流される映像(=表舞台)を見ながら裏舞台のことに思いを馳せる楽しみが残る。放送日は5月25日(金)20:00から。

 2人の歌声を生で聴くのは初めてである。堀内孝雄の低音と石川さゆりの高音の響きがテレビを通してよりも体に沁みて来た。でも一番沁みたのは♪天城越え♪の鼓の音。能の時もすごいと思ったが、大阪市交響楽団のサウンドの中で打ち鳴らされた音は全体からみれば瞬間芸に近いのだが耳に残った。

 健康の秘訣という話の中で“体の声を聞く”ということがよく出てくる。それは感覚的には“沁みる”感があるかということだと思う。歌や落語、音楽などを聴いている時に脳(心)に沁みていく感覚。食事や酒が体に沁みていくという感覚。本や映画、TVドラマなどが目と耳から沁みこんでくるという感じ。新緑が目から、鳥のさえずりやせせらぎや波の音が耳から、ほのかなかおりが鼻から心地よく入ってくるという感覚。それらが持てるものは心身にとって良いと考える。

 逆の場合は心身がそれらに対してアレルギー反応(=抵抗)を示す。同じ歌、同じ食べもの、同じ光景でもその時の心身の状態で正反対の感じ方をする。アレルギー反応を示した時は無理をしない。そして、なぜ?と自分を見つめる。アレルギー反応を封じ込めようとしないことが肝要かと思っている。 
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