立春が近づいて来ると『三寒四温』という言葉を使いたくなるのだが、今年は“寒さの底”が見えない。この寒さが底かと思ったら、さらに厳しい寒波が押し寄せてくる。『三寒四寒』という感じである。まだ、雪が降り積もらないだけラッキーと思わなければいけないだろう。
こうなるとどうしても内向きの生活となる。部屋の模様替えを始めた。いろいろな所がに行ったパンフの類が結構溜まってきているのでちょうど良いタイミングである。
久々に“万城目ワールド”を楽しみたくなった。暖めていた『鹿男あをによし』を19時からの“鬼平”を見た後から読み始めた。起承転結であればまだ“起”の部分の第二章までしか進んでいない。平城宮跡、東大寺、興福寺、春日大社などおなじみの場所の描写が多くあり、少しづつ“万城目ワールド”に入りつつある。
第二章長月(九月)の最後、『雌鹿がもぐもぐと口元を動かした。まるでしゃべろうとしているみたいだとふと感じたとき、鹿が「ぴい」と鳴いた。本当に「ぴい」と鳴いたのである。さらには、
「鹿せんべい、そんなにうまいか」
としゃべった。完全に硬直するおれに、鹿はゆっくりと続けた。
「さあ、神無月だー出番だよ、先生」
いよいよ幕が上がったという感じだが、ここで今日はストップする。時間はあるが、明日にも楽しみはおいておかないと・・・
こうなるとどうしても内向きの生活となる。部屋の模様替えを始めた。いろいろな所がに行ったパンフの類が結構溜まってきているのでちょうど良いタイミングである。
久々に“万城目ワールド”を楽しみたくなった。暖めていた『鹿男あをによし』を19時からの“鬼平”を見た後から読み始めた。起承転結であればまだ“起”の部分の第二章までしか進んでいない。平城宮跡、東大寺、興福寺、春日大社などおなじみの場所の描写が多くあり、少しづつ“万城目ワールド”に入りつつある。
第二章長月(九月)の最後、『雌鹿がもぐもぐと口元を動かした。まるでしゃべろうとしているみたいだとふと感じたとき、鹿が「ぴい」と鳴いた。本当に「ぴい」と鳴いたのである。さらには、
「鹿せんべい、そんなにうまいか」
としゃべった。完全に硬直するおれに、鹿はゆっくりと続けた。
「さあ、神無月だー出番だよ、先生」
いよいよ幕が上がったという感じだが、ここで今日はストップする。時間はあるが、明日にも楽しみはおいておかないと・・・
『プリンセス・トヨトミ』共々、原作のスケールが時代をも飛び越える大きさなので、映像化するにあたり、ストーリーが変わってて残念でしたが・・
物語の土地の風景、登場人物の心の風景どちらも丁寧に描かれる万城目作品は尺に収まらないのかも知れませんね。
一語ごと、一節ごとに音にした時の響きやリズム、目にした時の字のイメージ・レイアウト。
どれもストーリーと相まって美しいと感じます。
『鹿男~』奇遇にも先週、私も再読したばかりでした!
どうぞ、お楽しみ下さい♪