以前、4つの新聞を読み比べるために図書館に行った時、たまたま入り口に置いてあるチラシの中で、『朗読劇 あめんぼ座 “ら抜きの殺意”“よだかの星』というのが目に入った。メセナひらかた会館で無料となっていたので早速申し込んだ。
朗読劇というのも興味があったが、取り上げている作品の“ら抜きの殺意”が二兎社を主宰している永井愛のものだったというのが決め手になった。二兎社の演劇は時々大阪にも来ていて、その都度観に行きたいと思いながら、うまく日程が合わなかった。
今、一番勢いがあって、おもしろそうな劇作家であり、演出家のような感じがする。ぜんぜん演劇には詳しくはないのだが、雑誌などで取り上げられている記事を読むと何か見てみたいという思いを持つのである。
朗読劇で、女性11人の劇団ということで、普通の演劇とは異なるが、ともかく永井作品にふれる機会をつくりたかった。なかなかよくできた舞台であった。脚本がよくねられていた。「言葉」「世相」「ジェンダー」「世代格差」などを織り交ぜながら笑いながらもホロリとさせられた。遠赤外線で暖められたようにジワッと心が暖まり、いつまでも心地よさが残った。
機会があれば、演劇で観たいし、単行本でも出ているみたいだから読んでみようと思う。
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