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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

さやえんどう

2025年04月23日 | 日記
 毎年、知人からいただくさやえんどうの苗が順調に育ち、実をつけ始めた。
  以前、難読漢字問題に「さやえんどう」が出題されていた。漢字表記は「莢豌豆」となる。 絹莢 とも書くこともある。《莢》はマメ科植物の種子を包んでいる殻のことで、未熟な莢は「サヤエンドウ」、完熟前の種子は「グリーンピース」、新芽は「豆苗」と呼ばれ、それぞれ食用として利用されてきた。

 「エンドウ」は中近東の古代オリエント地方や地中海地方が発祥とされ、原産地域であるウズベキスタンの東部にあるフェルガナ地域から中国の漢に伝来したとされる。その後、日本には遣唐使により伝えられた。

 《豌豆》は「宛の豆」という意味。そして、この「宛」はフェルガナ地域にあった当時の国家「大宛国(だいえんこく)」に由来する。フェルガナ地域にあった大宛国は古くから豆類を栽培し、中国に輸出していた。「エンドウ(豌豆)」は「大宛国」という当時の国家の名前に由来する名称である。

 大宛は、紀元前130年頃、中央アジアに存在した3つの先進文明の一つで、中国の歴史書『漢書』によると、パルティア、バクトリアと並ぶ文明だったとのこと。そういうことを考えるとサヤエンドウの中に悠久の歴史を感じる。心して食していこう。

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