素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「仏教の大東亜戦争」(鵜飼秀徳著・文春新書)

2022年08月21日 | 日記
昨日の毎日新聞の書評欄と今日の「掃苔記」に期せずして「仏教の大東亜戦争」(鵜飼秀徳著・文春新書)が取り上げられていた。

 書評は佐藤 優さんによるもので、宗教と政治の関係に国民の関心が集まっている今、宗教と政治の関係について論ずる際の本書は基本書だと言っている。佐藤さんの書評は読む値打ちのあるものだと常々思っている。特に、次の部分は私も同じ思いを持っていたので「わが意を得たり」と思った次第。

 「・・・この反省に立って戦後は国家が宗教団体の教義、人事、財務などに関与できないとする政教分離原則が確立した。なお日本の政教分離は国家が特定の宗教を優遇もしくは忌避することが禁止されているので、宗教団体が自らの価値観に基づいて政治活動を行うことは認められている。仏教の寺やキリスト教の教会が国家から独立して活動できるtsめに重要なのは独自の経済的基盤を持つことだ。旧統一教会問題で宗教団体への献金に制限を設けようという主張をする政治家と有識者がいるが、そのような事態になれば憲法で保障された信教の自由が実質的に担保されなくなる。この点についてのマスメディアと有識者の感覚が鈍いことに評者は危惧を覚えている。」

 滝野さんの「掃苔記」と合わせ読むとこの本のアウトラインを知ることができる。夏の締めくくりに是非読んでみようと思い、早速注文をした。

 
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