不快指数

　9月に入った途端、秋雨前線の影響もあり秋を思わせるような涼しさを感じるようになった。「のど元過ぎれば・・・」という言葉もあるように、8月の猛暑のことを忘れかけていた。しかし、ここ3日ほど最高気温は30℃を越え、熱帯夜となった。さらに湿度が高くなり久々に熱中症で搬送されたというニュースを聞いた。陸上記録会の練習をしていた中高生22人ほどであった。

　「不快指数」は「気温（℃）＋湿度に0.72をかけて40.6を足した値」である。その値が70前後は快い状態を表すが、75になると半数以上の人がが不快に感じ、80以上になると全員が不快に感じ、86を超えると人の我慢の限界を超えるといわれている。

　今日あたりはゆうに80は超えているだろう。加えて大阪市の公募区長や校長のセクハラ騒ぎ、消費税に汚染水それにシリア、尖閣など緊急事態だというのに国会議員は夏休み中みたいで論戦が一向にないなどという要素が入れば86を超えてしまう。

　政治家は何を思い、何をしているのかがさっぱり伝わってこない。週末にかけては台風も接近する恐れがある。せめて月見だけはのんびりとしたいというささやかな望みは叶えてほしいな。

　　今日の「美の壺」では「月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」という詠み人知らずの和歌が記憶に残った。