素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

『文芸春秋・九月特別号』は読み応えがある

2012年09月05日 | 日記
 父親は週刊朝日と文芸春秋を長きに渡って定期購読している。実家に帰るとそれらをまとめ読みするのも楽しみの1つである。ところが先だって2泊3日で帰った時は雑用に追われて落ち着いて読む時間がつくれなかった。週刊朝日は表紙の感じが変わり読む気がしなかったというのもある。雑誌の表紙は顔である。好みでないのでページをめくる気がしなかった。

 大阪へ帰る日、昼食までに少し時間があったので『文芸春秋・九月特別号』を手にとってパラパラとページをめくった。その時は2つの文が目にとまった。

 1つは、朝吹真理子さんの“私とお伊勢さん・第六十六回”であった。外宮から車で30分ほど行った松阪市井口中町にある神麻続機殿(かんおみはたどの)神社に関する短い紀行文だが興味をそそられた。

 もう1つは、株式会社メタルワンの広告コラム“鉄のある町・33”であった。「パチンコ玉の町大阪~小さな玉に込められた鉄鋼技術の粋~」というタイトルで800字余りのコラムである。パチンコ玉(正式名は遊技球)のほとんどが大阪でつくられているということと国内のパチンコ玉の約70%のシェアを持つトップメーカーが大東市にある“光ナノテック”だそうだ。大東市はすぐ隣の市である。「こんな近くに」という素朴な驚き。

 2つの記事は手元に置いておきたいと強く思ったので帰ってから“和時計をつくる”の定期購読を受け取るついでに購入した。空いた時間にじっくり読むとなかなか面白い。高倉健さんの「平戸まで」というエッセイや塩野七生さんの「日本人へ・百十二 善政の例」などがよかった。中でも“太平洋戦争語られざる証言”は完全保存版と銘打つに値すると思う。この夏、NHKでは戦争をテーマにすぐれたドキュメントが数多く放映された。それらと重なることもあるので興味深く読ませてもらっている。

 

 
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