素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

徒歩圏内の桜・起承転結①

2010年03月25日 | 日記
 一口に桜といっても種類は多く、開花時期も微妙にずれる。
《起》一番先に目を楽しませてくれるのは、妙見口にある『カンヒザクラ(寒緋桜)』

 3月下旬ともなると盛りは過ぎ、ぼちぼち散り始める。

《承》今一番きれいなのは、藤が尾団地の天の川沿いにある『シダレザクラ(枝垂れ桜)』である。

 古来より枚方市、交野市にわたるなだらかな丘陵、交野ヶ原は桜の名所であった。

太平記では『落下の雪にふみまよう交野の春の桜狩り』と記されている。伊勢物語では、鷹狩りに興じる惟喬親王に同行した在原業平は『狩り暮らし 七夕津女に宿からん 天の河原に我は来にけり』と詠んでいる。『あくがれし天の川原と聞くからに昔の波の袖にかかれる』は西行法師の歌。最も有名な歌が新古今集にある藤原俊成の『またや見ん かた野の御野の桜狩り花の雪散る春のあけぼの』である。

橋本治の桃尻語役“枕草子”を時々つまみ読みしているが、《第五十九段》に出てくる。

川は。  飛鳥川。 大堰(おおい)川。 音無川。 七瀬川。 みみと(地獄耳)川。 玉星川。
 
 細谷川、五貫(いつぬき)川、沢田川なんかは、催馬楽なんかをイメージさせてくれるのよね。 名取川。吉野川。

 天の川原。(“機織女(たなばたおんな)に泊めてもらおう”って業平が詠んでるのも素敵ね)

 
《転》であるソメイヨシノも、ちらほら一分咲き。思いのほかしつこい雨に気温のほうも上がっていないが、来週後半には一気に咲きそろう気配。
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