素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

懐かしの《男たちの旅路~シルバーシート~》

2014年02月18日 | 日記
 16日(日)のテレビ欄のNHK・BSプレミアムの10:00~11:30に《男たちの旅路第3部「シルバーシート」》を見つけた時は懐かしさでいっぱいになった。大阪駅方面に野暮用があったので、ソチ冬季五輪の騒々しさkじゃら逃れたい時用にと録画しておいた。

 鶴田浩二演ずる司令補と水谷豊、桃井かおり演ずる警備士のからみや4人の個性ある老優の電車ジャックなどがおぼろげに記憶がある。長女が生まれた頃の放映だからかれこれ40年近くになる。やっと今晩ゆっくり見る時間ができた。放映後に傑作選と称してシナリオが本になって出版された。それも買っていて、幸いシルバーシートも傑作選に入っていた。今回はシナリオを見ながらドラマを楽しんだ。
   電車ジャックをした4人とそのきっかけをつくった元新聞記者を演じた志村喬、なんと豪華な顔ぶれだとあらためて思った。鶴田浩二も水谷豊も桃井かおりも若かったなと時の流れも感じた。

 山田さんのシナリオにはインパクトのあるセリフが必ず埋め込まれている。電車ジャックをした4人と吉岡との終盤のやりとりがなかなか味のある思いものだったが、その中でも加藤嘉演ずる辻本のセリフが心に響いた。

辻本 「空港でなくなった本木さんだってね。死ぬ前は、昔の話ばかりしているただのじいさんだったかもしれない。しかし、ロンドンで有能な記者だった時があるんだよ。そういう過去を大切にしてやらなきゃあ、人間の一生ってえのは、なんだい?年をとりゃあ、誰だっておとろえるよ。めざましいことはできないよ。でもね、この人はなにかをして来た人だ、こうこうこういうことをして来た人だってんで、敬意を表されちゃいけないのかね?それがなけりゃ、門前さんじゃないけど、次々ただ使い捨てられて行くだけじゃないの!」

 本の最後にある山田太一さんとNHKドラマ部の中村克史さんの対談も興味深いものだった。
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